限界集落にニューオープン！「かんたファーム農園リゾートワイルドキャンプ場」

福島市中心部から車で約45分。東北中央自動車道大笹生インターからは車で25分程の距離にある福島市大笹生大平（おおだいら）地区。ここには、終戦後に海外からの引き上げ者や疎開者達で山林を開拓し酪農をしていた集落があります。

現在は限界集落となったこの自然豊かな場所を、子供から大人まで自然の中で遊びながら太陽や土や風を感じてもらい、健康増進やストレス発散・癒しの場所にしようという活動をしている人がいます。

大笹生地区で果物や野菜を栽培する農家を営む「かんたファーム」の菅田美嘉（かんた・みか）さんです。

今回は、菅田さんが手がける「かんたファーム農園リゾートワイルドキャンプ場」（2021年10月にオープン）を見学してきました。

豊かな自然を活かしたワイルドキャンプ場

緑あふれる細くて長い山道を約6kmほど車で走ると、看板が見えてきました！

ここが本日の目的地、「かんたファーム農園リゾートワイルドキャンプ場」です。

3540坪ほどの広さのこちらのキャンプ場は、完成された場所というより現在進行形で創り上げているキャンプ場です。オーナーの菅田さんやボランティアの方々、宿泊にきたキャンパーの方々までもが力を合わせながら、豊かな自然を活かしたワイルドなキャンプ場づくりに日々励まれています。

キャンプ場には運営方針によって色々な種類がありますが、ここは車の乗り入れOKのオートキャンプ場。そして広々と開放的にキャンプを楽しむことができるオールフリーサイトです。

オールフリーサイトとは言っても、区画サイトのように段差や木で囲まれプライベート感ある広々スペースもあります。

他のキャンパーと距離を取りプライベート感のある場所で大型テントやタープを悠々と設置できる贅沢さ！最高ですよね。

他にも、切り株が多いスペースや木に囲まれた山林サイトスペースもあります。

 

自分のキャンプスタイルに合わせた場所選びができるのが嬉しいですね。場所はチェックイン順に選べるとのことなので、早めのチェックインがおすすめです。

さて、もう１つワイルドさを感じたのがこちら。

キャンプの醍醐味。焚き火で使用する薪ですが、こちらなんと自由に使ってOK！（なくなり次第変更の可能性あり）更に、ルールやマナーを守れば直火もOKとのことです。

直火不可の場所がほとんどの中、思い思いの焚き火を楽しめるここは大変貴重ですね。家族や仲間たちと瞬く炎を囲みながら語り合う時間、一人でただただボーッと揺らめく炎を眺める時間は、最高に贅沢です。

玄人にはたまらない!?必要最低限だから気付ける魅力

気になる水回りはというと、簡易トイレと水汲み場（飲料不可）があります。

施設や設備が整った高規格やキャンプ場を求めている方には不向きかもしれませんが、サバイバル感覚でキャンプがしたい！不便さを楽しむ真のキャンプがしたい！という方にはピッタリ。必要最低限の設備だからこそ気付ける自然の魅力を満喫しちゃいましょう。

薪ストーブにブランコまで！安心の古民家付サイト

キャンプ場から100メートル程先には、780坪程の敷地に古民家付きのキャンプサイトもあります。

室内は水洗トイレ・お風呂はもちろん、キッチンや冷蔵庫など設備や備品などが揃っています。

シャワーのみの利用の場合は1000円／回

キッチンや冷蔵庫、備品も使用OK

他にも薪ストーブやブランコもあり、のんびりと過ごすことができます。

ただし、あくまでキャンプ場なので、古民家の中に宿泊することはできません。建物の前には緑に囲まれ広々としたテントやタープを張るスペースがありますのでそちらを利用する形になります。

奥には木のテーブルや椅子も。木陰もあり大人数も楽しめますね。

快適な設備を使いながらの大自然キャンプも楽しむことができるので、お子様連れやキャンプ初心者の方でも安心して楽しむことができますね。

豊富なアクティビティ

ここまで設備を中心にご紹介してきましたが、かんたファーム農園リゾートワイルドキャンプ場のもうひとつの魅力は豊富なアクティビティー。

こちらは、四輪バギー体験。（5,000円 / 1時間）

凹凸の激しい場所もなんのその、豪快に駆け抜けられます。全身に感じる振動も気持ちいい。風を切って広々とした土地を走る爽快感は病みつきになりますね。

こちらは、いま流行りのテントサウナ！（3,500円／回）

テントの中で薪ストーブを燃焼させ温度を上げています。サウナストーンもありますので、水をかけ熱い蒸気を発生させて楽しむフィンランド式の「ロウリュ」もできます。

サウナ後の水風呂は、キャンパーなら1度は憧れるであろうドラム缶水風呂！

もちろん、火を起こしてドラム缶風呂にしてもOKです。（3,000円／回・薪代込み）大自然の中で、心と体を「ととのえる」極上のひとときを堪能しちゃいましょう。

体験というより本格的にやってもらいます

園主の菅田美嘉さん

他にも、2021年3月に廃駅となった「赤岩駅」へのハイキングもおすすめ。今でも全国の鉄道ファンや秘境駅マニアが毎日のように行き交うスポットです。

そして、かんたファームの最大の強みである農業体験では、トラクターでの畑耕し体験、ユンボ体験、薪割り体験、きのこ菌打ち込み体験、山菜取り体験などなど、その時期・そのタイミングだからこそできるワイルドで貴重な体験を提供されています。

「体験というより、うちは本気・本格的にやってもらうので、逆にバイト代を払わなくちゃいけないくらいなんです」と笑って話すオーナー菅田さんは、とてもエネルギッシュ。「畑で採れた野菜はキャンプ飯にしてもらってます！」と太っ腹な姿も印象的でした。

キャンプと共に農業体験したいとチェックインよりも早めの午前中から来て、普段できない経験をされていく方も少なくないそうです。

キャンパーに限らず、随時SNS等で季節に応じた農作業などをするボランティアさんも募っていて、子供から大人まで、太陽や土や風を感じられる体験を提供されています。

今回は見学だけでしたが、利用者の皆さんに聞くと、「星空が最高にキレイでした」「朝の空気が美味しかった」「特に何もせず、ボーッとする時間が贅沢でした」と、満足してキャンプを楽しまれているようでした。

大自然の中で、普段味わうことのできない貴重で楽しい体験が色々と待っている、かんたファーム農園リゾートワイルドキャンプ場。キャンプだけでなくデイキャンプの利用やボランティアの方も募っていますので、是非遊びに行ってみてくださいね。

追加情報！福島市ふるさと納税の返礼品にもなりました！

福島市ふるさと納税返礼品にも選ばれました！詳しくは、それぞれの画像をクリックしてふるさと納税ポータルサイト（ふるさとチョイス）をご覧ください。