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【ふくしまの涼スポット】吾妻庵で流しそうめんを満喫!
子ども連れはもちろん、最近はデートや女子旅にも大人気! 流しそうめんで夏の涼を楽しむ

暑いですね……。暑さで食欲も落ちがちな日には、涼やかでさっぱりつるりとした喉越しの「そうめん」が食べたくなりますよね。
それが一度はやってみたい「流しそうめん」だったら、友人や家族とも楽しめて、 夏の思い出作りにもぴったり!
そこで皆さんに、福島市内で夏も涼しい、数少ない「流しそうめん」のスポットとして知られる「吾妻庵」をご紹介します。
吾妻庵は、なんといっても自然の中、間近に滝を眺めながら流しそうめんが楽しめるのが特長です。これまでも当サイトでご紹介していましたが、記事公開から3年経っていたこともあって改めて取材に伺ったところ、素敵なカフェができるなどかなり進化していましたよ!
今回はライターチーム3名で、実際に流しそうめんをいただいてきました。予約方法や、ニジマス釣りについても詳しくご説明しますので、ぜひご覧ください!
目次
TikTokで若者に人気 デートでも女子会でも楽しめる流しそうめん
吾妻庵は、名前の通り吾妻山のふもとに位置し、東北自動車道「福島西」ICから車で約20分、あづま総合運動公園近くの「亀岡商店」角にある看板を目印に、細い山道を上っていった先にあります。
吾妻庵に着いて目に入るのは、建物の奥に広がる森から流れてくる綺麗な滝。見た目涼しいだけでなく、実際に標高も約700mと高いため、街なかが蒸し暑い日もここは涼しく、マイナスイオンたっぷりの爽やかな風が抜けていきます。
国立公園内にあるこの場所で、流しそうめんの提供が始まってから40年以上。その間、何度か経営者が変わりましたが、自然との調和を大切にしながら運営が続けられています。
現在のオーナーは、渡邉 出(わたなべ いずる)さん。若いスタッフの活躍を応援しながら、現場の改善や、新たなサービスを次々と実現&企画中です。
TikTokでの動画配信を始めたのも渡邉さんで、TikTokをきっかけに訪れる若いカップルや女子旅グループがずいぶん増えたのだそう。
新しいサービスについては後でご説明するとして、まずはメインの「流しそうめん」をご紹介しましょう!
円屋根の下に入ると、森の奥から階段状に流れ落ちてくるダイナミックな滝から続くように、手前に長く伸びるテーブルが6列。御影石のレーンがテーブルの中央を通っていて、冷たく澄んだ吾妻山の伏流水が流れています。
屋根があるので、雨が降っても大丈夫。
私たちは「流しそうめん45分食べ放題」に、採れたてクレソンの天ぷらと、ニジマスの塩焼きがついた【Aセット】を選び、さっそくレーンの両側に分かれて最前列に着席! そうめんが流れてくるのを待ちます。
「あ、来た!!!」
最前列なので、気づいたらすばやく取り箸でキャッチしないと下流に流れていってしまいます(笑)。今日は同じレーンには誰もいませんので、3人でどんどんすくって食べていきますよ。
いや〜〜楽しい! これは大人も子どももアトラクション気分で夢中になってしまいますね!
冷たい伏流水でキリリと締まった吾妻庵オリジナルの麺は、のど越しも抜群。いくらでも食べられそうです。
夢中で食べているあいだに、クレソンの天ぷらが出来上がってきました。サックサクの衣と、ほのかに感じるクレソンの苦味がとても美味しく、冷たいそうめんとの相性も良くてお代わりしたいほど。
吾妻庵で提供されているクレソンは、敷地の裏に自生するクレソン畑でその日の朝収穫した採れたてです。ミネラルたっぷりの吾妻山の伏流水が育んだクレソンは大変栄養価が高く、ミネラル分やカルシウムを豊富に含んでいます。アメリカ疾病予防管理センターが2014年に発表した「栄養素密度の高い果物と野菜 トップ41」によると、クレソンはなんと100点満点で1位だそうです。
セットのニジマスの塩焼きも焼きたてを持って来てくれて、炭火でパリッと焼けた皮ごとかぶりつきます。綺麗な水で育っているから臭みもなくて美味しい!
ニジマスにかぶりついているあいだにも、目の前にそうめんが流れてきますので、タイミングよくキャッチしてくださいね。
メニューはセットメニューのほか、粗挽きフランクフルトや鶏つくね、玉こんにゃく、フライドポテトが。飲み物はラムネ、お茶、桃のお水などのソフトドリンクのほか、大人には生ビールなどのアルコール類もあります。


流しそうめんの食事時間は45分で、1時間の入れ替え制となっています。プチトマトが流れてきたら、そろそろ終わりますよ、という合図です。
事前予約でレーンの最前列が確定!
行きたい日が決まったら「事前予約がオススメ」です! 吾妻庵では昨年からオンライン予約ができるようになっています。
予約のメリットは「混み合う時期でも待たずにすむ」ということと、なにより、予約すると「レーンの最前列に案内してもらえる」ということです。
流しそうめんは、上流と下流、お互いに食べるタイミングを譲り合いながら和気あいあいと楽しむのが醍醐味ですが、とはいえ上流が食べやすいのは事実。
レーン下流の席は、当日のお客さま用となっています。ですので予約なしでも食べられますが、前もっての予約をお勧めします。
オンラインでの予約方法について
予約時に申し込めるのは【Aセット】のみとなっていますが、お魚が苦手な方や、天ぷらのセットだけでいい方など、Aセット以外で注文したい方は、代表者1名がAセットで予約を入れて、備考欄に詳細(人数と、メニューの希望)を記入、差額分は現地決済ということで対応してくれます。
お支払いについては、オンライン予約はクレジットカードでの事前決済、現地での支払いは現金のみ。電子マネーは利用できませんのでご注意ください。
また、会社のレクリエーションやイベントなど大人数(15名以上)で利用したい場合は、オンラインではなく、直接電話で問い合わせてください。人数が多い場合は特に、早い時間帯での予約がオススメだそうです。
ニジマス釣りも楽しめる
吾妻庵では流しそうめんのほかにもう一つ、ニジマス釣りも人気です。
伏流水が流れ込む釣り堀の中を元気に泳いでいるニジマスを、釣り竿とエサをもらって釣り上げます。釣り竿のレンタルはエサ代込みで200円。
エサに食いついてくれるか、魚との駆け引きも楽しいし、釣り上げたときは嬉しいですよね〜。もしもなかなか釣れないときは、スタッフの方がサポートしてくれるそうですよ。
釣ったニジマスは、400円/100gで持ち帰れます(一尾150〜250gくらい)。はらわたなどの処理もしてもらえますので安心です(はらわた処理は別途200円となります)。

ニジマス釣りを楽しむ

澄んだ水の中にたくさんのニジマスが!
釣った魚はすべてお持ち帰りが基本
釣り上げたニジマスは、基本すべて買い上げになります。「釣るのは食べられる分だけ」にしておきましょう。
一度釣り上げたニジマスは、その後釣り堀に戻してもすぐ弱ってしまうため、吾妻庵では「釣り上げた魚は、基本的にすべて釣った人に買ってもらう」ことになっています(多くの釣り堀が同様だと思います)。
それでもうっかり釣りすぎてしまったという人のための救済策として、100円/100gで吾妻庵が買い取ってくれますが、差額は利用者のお支払いとなりますので、その点だけご注意を。
サイフォンで淹れる香り高いコーヒーも提供予定
これまで休憩所だった隣の建物をリノベーションして、新たにカフェスペース「もりのくまさん」も登場。大きく取られた窓から森を望む、心地良いスペースになっています。
ここでは現在アイスクリームを提供していて食後のデザートに人気ですが、近々、サイフォンで淹れるコーヒーも提供予定です。
二人でテーブルを囲んで、アルコールランプにマッチで火をつけ、コポコポとお湯が上がってコーヒーが出来上がるのを待つ……、そんな優雅なひとときを過ごせるようになるとのことで、楽しみです。
若いスタッフの発案で新たなサービスを続々企画中
吾妻庵では、若いスタッフの皆さんが生き生きと仕事をしている姿が印象的です。多くの人が定時制に通いながらがんばっているのだそう。
オーナーの渡邉さんは、そんなスタッフたちから寄せられる新たなアイデアを積極的に後押しし、できるものはどんどん実現しています。朝採りクレソンの販売も検討中で、携わるスタッフに利益を還元できるような仕組みを考えているのだと話してくれました。
また、スタッフの方からネームカードをもらうと、それが「お客様割引券」として利用できるようになっています。平日10%OFFになり利用者はお得に、そしてスタッフの方たちもがんばった分が返ってくるということで、関わる皆が嬉しい仕組みとなっているのがいいですね。
そんな仕事のやりがいが、スタッフの皆さんの活気や笑顔につながっているのを感じました。


今後、流しそうめんレーンへのスタッフの追加配置(充分に食べられないといったことがないように)や、将来的にはライトアップによる夜間営業、道の駅やふるさと納税返礼品としてのクレソン販売、周辺観光地との連携なども検討しているとのこと。
この夏はぜひ、吾妻庵で「流しそうめん」を楽しんでみませんか⁈
夏の涼を感じられる美味しいそうめんと吾妻山麓の自然の恵みを満喫しつつ、若いスタッフの皆さんの活躍を応援したくなる……、新しくなった吾妻庵はそんな場所になっていました。


流しそうめん「吾妻庵」詳細情報
名称 | 福島市の本格流しそうめん 吾妻庵 |
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所在地 | 福島県福島市佐原竹ノ森1 |
営業期間 | 4月下旬~10月中旬(不定休) 10:00~16:00(ラストオーダー) |
料金 |
その他、単品メニューもあり。 |
駐車場 | あり |
HP・SNS |
公式ホームページ (流しそうめんのオンライン予約は、公式ホームページより) |