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なぜ道路標識の会社が「桃グッズ」で大ヒット? 福島発・旭産業のものづくり
SNSで話題のリアルな桃グッズ開発秘話に迫る
思わず、本物の桃と見間違えてしまいそうな、ころんとした形と桃らしい色合い。フルーツキャップまで付いた「もものフロッキーチャーム」が今夏、福島市で注目を集めました。
このグッズを作っているのが、福島市にある「旭産業株式会社」。かわいらしい雑貨やアクセサリーを作る会社なのかと思いきや、本業は道路の白線や交通安全標識などを手掛ける会社です。
なぜ、道路標識などを手掛ける会社から、こんなにもユニークな桃グッズが生まれたのでしょうか?
旭産業を訪ねてみると、その背景には宍戸社長の「世の中にないものを作りたい」という思いと、アイデアをすぐに形にできる環境がありました。
目次
おもちゃ作りの始まりは、我が子のために作った積み木から
旭産業の主力事業は、道路の白線(区画線)や交通安全施設の設置・施工、交通安全用品の販売など。自社工場では金属製の銘板やアクリル製の名札、バス停留所の標識なども製作しています。

そんな旭産業から、雑貨やおもちゃを展開するブランド「nine-D(ナインディー)」が生まれたのは2011年。きっかけは、宍戸社長が我が子のために作った積み木でした。
その積み木をイベントで販売すると好評を得て、県外からも問い合わせが入るように。その後、木材を使用したひな人形やギターをモチーフにした雑貨やアクセサリーなどの商品を展開していきました。

「nine-D」の名前は、旭産業の「旭」の字が由来。「九=nine」と「日=DayのD」から名付けられました
「桃みたい」のひらめきから始まった! ヒット商品誕生

旭産業の桃グッズの始まりは、缶バッジでした。
宍戸社長が白いベロア生地を手にしたとき、その手触りから「桃みたいだ」とひらめき、当時、自社で缶バッジも製作していたことから試作を開始。ベロア生地を使った「ももの缶バッジ」が完成し、2023年に販売を開始しました。
そして2026年7月、宍戸社長が毛糸玉をモチーフにしたチャームを試作していたところ、それを見た女性スタッフから「桃もいいんじゃないですか」とアイデアが。
「面白いね。やってみようか」
最初は桃の実だけのシンプルな形でしたが、フルーツキャップや葉を加え、桃色のグラデーションまで再現していきました。

写真提供:旭産業株式会社
桃チャームの試作品が完成した頃、福島市観光案内所で販売している「ももの缶バッジ」を撮影した方のSNS投稿が大きな反響を呼びました。
「この波に乗ろう!」と、宍戸社長たちは桃チャームの試作品を急ピッチでブラッシュアップ。販売を開始すると、こちらにも注目が集まりました。
アイデアが広がった! 桃グッズのラインナップ
桃チャームの完成後も、商品展開はさらに広がります。
「缶バッジにもフルーツキャップを付けたら?」
「アクセサリーにもできるのでは?」
フルーツキャップを組み合わせた、ももの缶バッジや、ピアス、イヤリングなどへ次々と展開。桃グッズのラインナップが一気に増えていきました。

左上から時計回りに、もものピンバッジ、福島ももの缶バッジ、もものフロッキーチャーム、もものフロッキーピアス/イヤリング
2026年7月の誕生からわずか2か月。JR福島駅西口の福島市観光案内所でも人気を集め、特に桃チャームはオンラインショップなども含め、これまでに2,000個以上を販売する大ヒットとなっています。
社長のひらめきを、みんなで形に。「世の中にないもの」をこれからも

左から、宍戸社長、製造係長の佐竹さん、福島特産の桃の活用・PRを推進する福島市観光コンベンション協会の金澤さん
では、なぜ旭産業では、これほど次々と新しい商品が生まれるのでしょうか。
旭産業には決まった「商品開発部」はありません。宍戸社長の「こんなのはどう?」というひらめきに、それぞれの技術を担当するスタッフがアイデアを加えていきます。
レーザー加工や印刷、3Dプリンターなど、これまで培ってきた技術を生かし、企画から加工、パッケージまで社内で手掛けます。アイデアが固まっていれば、わずか2日ほどで商品になることもあるそうです。

新商品のギターのエフェクターをモチーフにしたクリッカー

新商品のスワンボートチャーム
「無理やりアイデアを考えても、売れるものはなかなか生まれない。でも自分が欲しいものなら、そこにアイデアが詰まっている」と宍戸社長。
取材中にも、福島の果物を使った新商品のアイデアが次々と飛び交っていました。そんな何気ない会話から、また新しい商品が生まれるのかもしれません。
全国の桃産地からも反響。福島市観光案内所で「桃チャーム」に触ってみて

桃グッズの広がりは販売数だけではありません。山梨県や岡山県など全国の桃の産地からも「桃を広めてくれてありがとう」「桃の商品を作ってくれてありがとう」との声が届いているそうです。
中には、生の桃を贈る際にnine-Dの桃グッズを添えるという方も。桃そのものは食べればなくなる「消えもの」ですが、桃グッズならその後も形に残ります。
桃チャームについて多いのが「写真で見るより、実際に手に取った方がリアル」という声。「触ってみないと良さが半分も伝わらない」と宍戸社長も話します。

福島市観光案内所では、桃チャームを実際に手に取れるようにディスプレイで展示し、販売しています。ぜひその質感を確かめて、旅の思い出に桃グッズを選んでみてはいかがでしょうか。
旭産業株式会社 基本情報

| 住所 | 福島市太平寺字堰ノ上20番地(本社) |
|---|---|
| TEL | 024-546-3346 |
| HP・SNS |
【福島市ふるさと納税】
No.3004 福島ももの缶バッチ nine-D/寄付金額5,000円

写真提供:旭産業株式会社
| 楽天ふるさと納税 | さとふる |
| ふるさとチョイス | ふるなび |
このほかにも、福島市ふるさと納税では魅力的な返礼品を多数ご用意しております。
詳しくは各ふるさと納税ポータルサイトにて「旭産業株式会社」または「nine-D」と検索してご確認ください。

