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【ゴッホ飯 vol.2】トラットリア バッカーノ|ゴッホの思いを込めた一皿「ジャガイモとタマネギのエルテンクリームリゾット」
鮮やかなグリーン! 名画の余韻と心温まるおもてなしを味わう、地元民お墨付きの絶品イタリアンランチ
ぽかぽか陽気で上着がいらない日もあれば、急に冷たい風が吹いて身震いする日もある、寒さと暖かさが混在する福島の2月。そんな中、いま最も熱い視線を集めているイベントといえば、福島県立美術館で開催中の「大ゴッホ展」です!
そしてゴッホ展の楽しみ方は「観る」だけではありません。キャンバスから飛び出してきそうなゴッホの情熱的な作品に心揺さぶられた後は、街のあちこちで名画の余韻を味わえる「ゴッホ飯」という素敵な企画がスタートしているんです。
「ゴッホ飯」食レポ記事の第1弾では、Jun’s Cafeの熱い想いが咲かせた「ひまわりサンド」と「星空ドリンク」をご紹介しました。第2弾となる今回は、ゴッホの「原点」ともいえる素朴で力強い一皿。
美味しい匂いを求めて、人気のイタリアンのお店に行ってきました!
目次
人気イタリアン店がゴッホ飯に込めた想い
今回ご紹介するお店は、JR福島駅東口から徒歩7分のところにある『TRATTORIA BACCANO(トラットリア バッカーノ)』。
実は、私たち福島市観光ノートの編集部も、ランチや食事会でたびたびお世話になっているお気に入りのお店なのはここだけの話。「美味しいものを食べて語り合いたいな」というときに、つい足が向かってしまう安心感があります。

複合施設内の2階。扉を開けると別空間が広がっている
エレベーターで2階へ行き奥の扉を開けると、そこは天井が高く、大きな窓からたっぷりと陽の光が差し込む開放的で心地よい空間が広がっています。

天井が高く、大きな窓からたっぷりと光が差し込む開放的な店内
今回、この特別な「ゴッホ飯」が誕生した背景について、店長の阿部 州太郎(あべ しゅうたろう)さんにお話を伺うと、こんなあたたかいエピソードを教えてくれました。
「うちのお店には、日々一生懸命に働いているお客さまがたくさん足を運んでくださいます。ゴッホが描いた初期の作品には、農民や労働者への深い思いや時代背景が描かれていますよね。ゴッホの『働く人々へのリスペクト』が、うちのお店に通ってくださるお客さまと重なるような気がして、その思いを料理に込めたいと考えました。そこで料理長と試行錯誤を重ね、ゴッホの創作の原点でもある『じゃがいもと玉ねぎ』を主役にした、この一皿が誕生したんです」
ゴッホの名画に込められたメッセージと、バッカーノさんの日常の風景。その二つが優しくリンクして生まれたメニューだと思うと、食べる前から胸がじんわりとあたたかくなります。
五感で楽しむ大満足の一皿と色彩の驚きの正体
こちらが、バッカーノ特製の「ジャガイモとタマネギのエルテンクリームリゾット」です。

ジャガイモとタマネギのエルテンクリームリゾット
テーブルに運ばれてきた瞬間、たまらない香りに思わず深呼吸。スモークの香ばしさとピリッとした黒コショウ、そしてフワッと包み込むようなクリーミーな匂いが溶け合って、一気に食欲が刺激されます。
そして何より驚くのが、キャンバスの絵の具をそのまま落とし込んだような美しい若草色! トップにこんもりとのせられた細切りのカリカリジャガイモが、まるでゴッホの力強い筆使いのようにも見えてきます。
オランダの伝統的な豆の煮込み料理「エルテンスープ」をベースに、ゴッホの初期の代表作「ジャガイモを食べる人々」と、療養先から退院した直後に描き上げた「タマネギのある静物」へのオマージュを込めてバッカーノ流にアレンジしたというこちらの料理。食べる前から期待が膨らみます。

写真では香りが伝わらないのが残念。たまらない香りに食欲が刺激される
スプーンですくって頬張ると、豆の青臭さはまったくなく、驚くほどクリーミーで優しい甘さが広がります。そこに、シャキシャキとしたタマネギの甘みと、ゴロゴロと入っているのに煮崩れせず、口のなかで柔らかくほどけるジャガイモ。
ふとした瞬間に、カリッと揚げられた食感のアクセントも隠れていて、ひとくちごとに楽しい発見があります。
素朴な野菜の味わいだけでなく、厚切りのベーコンやウインナーも贅沢にたっぷりと入り、見た目の上品さからは想像できないほど、お腹も心も大満足のボリューム感です。

ゴロゴロ入ったジャガイモと、カリッと揚がったポテト。一口ごとに楽しい食感が広がる
ここで問題です! この綺麗な緑色は、どうやって出していると思いますか?
他のお客さまからも「この緑色は着色料?」とよく聞かれるそうですが、実はこれ、グリーンピースのみの天然の色なんです!
阿部さんが笑顔でそう教えてくれたとき、私は本当に驚きました。というのも、正直に言いますと私……グリンピースはあまり得意ではないんです。でも、特有の青臭さがまったくなく、美味しくてペロリと食べてしまったほど、全然気がつきませんでした。
その感動を阿部さんに伝えると、「ていねいに下処理しているんですよ」と、また優しい笑顔で教えてくれました。
「一期一会」のおもてなし! 前菜からデザートまで至福の時間を
バッカーノさんに来たら、ぜひ一緒に味わっていただきたいのが、こだわりの前菜です。

どれを食べても美味しい!メインへの期待をぐんぐん高めてくれるこだわりの前菜(写真はBセット)
ランチタイムには、サラダが付く「Aセット」と前菜が付く「Bセット」があるのですが、どちらもドリンク、ドルチェ付き!
私のおすすめは断然Bセット! 私が伺った日も見渡す限り、9割以上のお客様がこのBセットを頼んでいました。
一つひとつていねいに作られた全部で6種類の自家製前菜の盛り合わせは、どれを食べても美味しくて、メイン料理への期待をぐんぐん高めてくれます。さらに食後には自家製ドルチェも! この日はレアチーズケーキが登場し、至福の時間を締めくくってくれました。

ドルチェの内容は、週単位で変わるのも魅力
美味しいお料理でお腹が満たされるのはもちろんですが、バッカーノさんでの時間が心地よい理由は、スタッフさんのテキパキとした細やかな気配りにも感じます。
絶妙なタイミングでお水を注いでくれたり、空いたお皿をスッと下げてくれたり。付かず離れずの絶妙な距離感で迎えてくれます。
その空間作りの秘訣を、優しい笑顔の阿部店長に伺うと「一期一会の出会いを大切に、自然な接客でお客さまと向き合いたいと思っています。どうぞ安心してお越しください」と、真っ直ぐな言葉をくださいました。

こちらがBセットの内容。こちらで1,230円は驚きの価格。Aセットは1,080円
最後に、この記事を読んでくださった方だけに、コッソリ裏技を!
バッカーノさんのゴッホ飯「ジャガイモとタマネギのエルテンクリームリゾット」は、基本はランチメニューとして提供されているのですが、ディナータイムでも「ゴッホ飯が食べたいです!」とスタッフさんに声を掛けると、作っていただけるそうです!
前菜やドルチェが付く充実のセット内容を考えるとランチタイムが圧倒的にお得ですが、ディナータイムしか行けない方もご安心ください! 名画の余韻に浸りながら味わう心温まるリゾットは、きっと思い出深い時間になりますよ。

アルコールの種類も豊富! ディナータイムには美味しいお酒と共に…。(ランチタイムもアルコールを提供しています)
TRATTORIA BACCANO(トラットリア バッカーノ)詳細

| 店舗名 | TRATTORIA BACCANO(トラットリア バッカーノ) |
|---|---|
| 住所 | 福島市早稲町4-16 ラヴィバレ一番丁2F |
| TEL | 024-525-8602 |
| 営業時間 | 11:30〜14:00(L.O.) 17:30〜22:00(L.O.) |
| 定休日 | 日曜日 |
| 駐車場 | なし/近隣に有料パークングあり ※共通駐車券の発券あり(1時間分) |
| アクセス | 福島駅東口より徒歩約5分 |
| HP・SNS | |
| バリアフリー情報 | 福島市バリアフリーマップ |
| 備考 | 子連れ歓迎/車イス歓迎/禁煙 |
福島市内の飲食店がおもてなし「ゴッホ飯」
質素な食生活を送りながら、『ジャガイモを食べる人々』で働く人々の営みと食への深い敬意を描いたゴッホ。そんな彼の情熱にインスパイアされた料理人たちが、福島の美味しい食材を使って腕を振るいます!
市内約50軒の飲食店で楽しめる、この時期だけの「ゴッホ飯」。名画の世界をお皿の上に再現した一皿から、彼の人生を味わうような深いメニューまで、個性豊かなおもてなしが待っています。
名画の数々に想いを馳せながら、今しか味わえない福島の美食を巡る旅。皆さんも、自分だけのお気に入りの一皿をぜひ見つけてみてくださいね。
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