掲載日
【ゴッホ飯 vol.1】Jun’s Cafe|熱い想いが咲かせた「ひまわりサンド」と「星空ドリンク」
駅から徒歩10分。朝7時から出会える名画とスパイスの不思議な癒やしメニュー
2026年2月21日(土)本日、いよいよ福島県立美術館で、待ちに待った「大ゴッホ展」が始まりました! 世界中から愛される情熱的なゴッホの作品たちが、いま、この福島に集まっていると思うだけで、なんだかソワソワ。静かな美術館で、力強く描かれた本物のキャンバスと向き合う時間は、ゴッホと同じ空間を共有しているような特別な体験になるはずです。
そしてゴッホ展の楽しみ方は「観る」だけではありません。美術館を飛び出したあとも、街のあちこちで名画の余韻を味わえる「ゴッホ飯」という素敵な企画がスタートしているんです。
生涯、質素な生活を続けながらも、働く人々の暮らしと食への深い敬意を描き続けたゴッホ。もし彼が、この福島の豊かな食材とそれを一生懸命に育む人々の営みに出会っていたら…。きっと、ひとくち食べて「Delicious…(福島弁で言うなら、んめべした…)」とにっこり笑顔になったのではないでしょうか。
そんな愛らしい想像から生まれたのが、福島の料理人たちが名画からヒントを得ておもてなしする「ゴッホ飯」です!
福島市観光ノートでは、市内のおいしいお店が腕を振るうこの特別なメニューを巡る連載をスタート!
第1回目は、大町にある「Jun’s Cafe(ジュンズ カフェ)」を訪ねてきました。
目次
朝の街に明かりを灯す「夜のカフェテラス」のような空間へ
福島駅の東口から、街並みを眺めつつ歩くこと10分。レトロで落ち着いた雰囲気の「大町」エリアに差し掛かると、今回のお目当てである「Jun’s Cafe」が見えてきます!

Jun’s Cafe外観/石畳の先に佇む温かな雰囲気
お店の前に敷かれた石畳やどこか温かみのある外観を眺めていると「あれ?なんだかゴッホの『夜のカフェテラス』の風景に似ているかも!」と、お店に入る前から胸が高鳴ります。
実はJun’s Cafe、福島市では少し珍しく、早朝(7時)からオープンしているカフェなんです。その理由は、店主の西牧純さんがかつてオーストラリアで魅了された、豊かなカフェ文化にありました。
「オーストラリアでは朝5時や6時からカフェが開いているのが当たり前。出勤前や休日の朝に立ち寄ることで、1日がいいルーティンでスタートできるんです。そんなワクワクする文化を、大好きな地元・福島でも広めたい。朝から明かりが灯っているお店がひとつあるだけで、街がもっと活気づくはず」
そう語る西牧さんの真っ直ぐな瞳からは、お店を通して福島を元気にしたいという熱い想いが伝わってきます。
店内は、半地下や中2階のロフト席など、秘密基地のような造りが大人の心もワクワクさせてくれます。そして今の期間、店内の一部のお席が「大ゴッホ展仕様」に模様替え中。

半地下にあるゴッホ展仕様の一角
ゴッホの名画クッションや絵画タペストリーで装飾された特等席になっています。

ゴッホの名画クッションが並ぶソファー席はこの時期だからこそ
そんなアートな空間で、さっそくお目当ての「ゴッホ飯」をオーダーしてみました。
お皿の上に咲く情熱「ひまわりのオープンサンド」
運ばれてきた瞬間、テーブルの上がぱっと明るくなりました。

ひまわりのオープンサンド/1,500円(税込)
ゴッホの代名詞ともいえる名画『ひまわり』。その生命力あふれる力強い花を、キャンバスに見立てたパンの上に描き出した一品です。
「パッと見て、誰もが『ひまわりだ!』とわかるようにしたかったんです」と語る西牧さん。ベースにたっぷり塗られているのは、オーストラリアのカフェでも定番の「フムス(ひよこ豆のペースト)」です。ひまわりの花びらにはスモークサーモンと卵サラダ。見ているだけで、なんだかこちらまで元気をもらえるような一皿です。
そして、西牧さんが教えてくれたおすすめの食べ方は、具材をパンの上に乗せて挟んで、バーガーのように大きなお口でいただくスタイル!

パンの上に具材をサンド!新鮮野菜がたっぷり
思い切ってガブッとかじりつくと、スモークサーモンのほどよい塩味とキャロットラペの爽やかな酸味、卵サラダのまろやかさが、口の中で見事に融合! パンの食感に、トッピングされた「ひまわりの種」のカリッとした歯ごたえも良いアクセントで、美味しい〜!

思い返してもまた食べたい! 絶妙なバランスの具材たち
ひとつひとつの具材を味わうのも楽しいですが、全部が合わさったときの絶妙なバランスは、まさに一枚の完成された絵画のようでした!
ギリギリまで粘って生まれた星空「ブルーティーターメリック 〜夜のカフェテラス〜」
食後にいただいたのは、思わずため息が出るほど美しい2層仕立てのアートドリンク「ブルーティーターメリック ~夜のカフェテラス~」です。

ブルーティーターメリック 〜夜のカフェテラス〜/700円(税込)
夜のカフェテラスの深いブルー「バタフライピーティー」に、あたたかな街灯の光のような「ターメリックラテフォーム」が重なっています。オーストラリアで親しんでいたターメリックラテの鮮やかな黄色と、アジア旅行で出合ったティーの組み合わせからヒントを得たそうで、「色の深みや味のバランスに納得がいくまで、ゴッホ飯の申請締め切りの前日まで粘って開発していました」とこっそり教えてくださいました。
時間が経っても上のターメリックが沈まず、くっきりと美しい2層を保ち続けるのは、いろいろと試行錯誤を重ねた結果なのだとか。

鮮やかな2層が目を引く! 時間が経っても沈まない、試行錯誤が詰まったドリンク
「ターメリック=カレー?」と身構えてしまう方もいるかもしれませんが、心配いりません。スパイス独特の香りが強すぎることもなく、実際に飲んでみると驚くほどまろやか。特に上の黄色いフォーム(泡)の部分には、絶妙な甘さと口当たりの良さに「あ、これ好き!」と一瞬でファンになってしまいました。
飲むときは、まずはそのままで、次にそっとストローで混ぜてみてください。甘みのあるフォームと、下のすっきりとしたブルーティーが合わさり、より爽やかな飲み心地に。見た目の美しさだけでなく、最後の一口まで驚きと満足感でいっぱいのドリンクです。
アートと人とのあたたかい出会いを探しに

店主の西牧純(にしまき じゅん)さん
美味しい食事を楽しみながら、西牧さんがこんな素敵なお話を聞かせてくれました。
「オーストラリアにいた頃、地元のカフェの常連さんやスタッフさんに、すごく助けられたんです。だから私も地元に戻って、挨拶が生まれるような場所を作りたくて。県外から福島に来てくださる方にも、『福島はあったかいな、いいな』と思って帰ってもらえたら嬉しいです」

んめべした! 色鮮やかなJun’s Cafeのゴッホ飯
目でお料理の色を楽しみ、ガブッとかじりついて味わい、西牧さんとのおしゃべりに心温まる。ここには、美術館の静けさとはまた違う、自由で活気あふれる「アートな時間」がありました。

初めて訪れても「また来たい」と思わせてくれる温かさとエネルギーがあるカフェと西牧さん
鑑賞後の余韻に浸る場所としてももちろん素敵ですが、私のイチ推しは、あえて「鑑賞前」に立ち寄るプラン!
朝一番にここで美味しい活力をチャージして、福島駅からレトロな「いい電(飯坂電車)」にコトコト揺られて美術館へ……。アートへの期待を膨らませながら移動する時間は、福島ならではの贅沢な朝の始まりになります。
今回ご紹介したJun’s Cafeの他にも、福島市内では和食、洋食、スイーツなど、多くの料理人が趣向を凝らした「ゴッホ飯」で皆さんをおもてなししています!
名画の数々に想いを馳せながら、今しか味わえない福島の美食を巡る旅。皆さんも、自分だけのお気に入りの一皿をぜひ見つけてみてくださいね。
Jun’s Cafe詳細

| 店舗名 | Jun’s Cafe(ジュンズカフェ) |
|---|---|
| 住所 | 福島市大町9-9 |
| 営業時間 | 7:00~15:00(14:30L.O.) |
| 定休日 | 毎週月曜日 ※2026年2月23日(月祝)は14:00L.O.、15:00クローズ。2月26日・27日臨時休業 ※公式Instagramにて店休日をお知らせしています |
| 駐車場 | なし/近隣に有料駐車場多数あり |
| アクセス | 福島駅東口より徒歩約10分 |
| HP・SNS | 公式Instagram |
福島市内の飲食店がおもてなし「ゴッホ飯」
質素な食生活を送りながら、『ジャガイモを食べる人々』で働く人々の営みと食への深い敬意を描いたゴッホ。そんな彼の情熱にインスパイアされた料理人たちが、福島の美味しい食材を使って腕を振るいます!
市内約50軒の飲食店で楽しめる、この時期だけの「ゴッホ飯」。名画の世界をお皿の上に再現した一皿から、彼の人生を味わうような深いメニューまで、個性豊かなおもてなしが待っています。
お腹も心も満たされるアートな食卓へ、ぜひ出かけてみませんか?



