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ゴッホの名画「夜のカフェテラス」が福島に!「大ゴッホ展」完全ガイド

2026年2月21日(土)~5月10日(日) 福島県立美術館で開催

福島県立美術館で、2026年2月21日(土)〜5月10日(日)まで開催される「大ゴッホ展 〜夜のカフェテラス〜」。
阪神・淡路大震災から30年、東日本大震災から15年という節目の年に、オランダが世界に誇る画家、フィンセント・ファン・ゴッホの名作約60点が、オランダのクレラー=ミュラー美術館から来日。ゴッホが画家を志すオランダ時代から、パリを経てアルルにて代表作「夜のカフェテラス」に至るまでの前半生を紹介しており、2月1日まで神戸市立博物館にて好評開催中です。

福島県立美術館

福島県立美術館

この特別な展覧会が神戸や福島で開催される意義、そしてゴッホ作品の見どころ、楽しみ方について、福島県立美術館の学芸員・濱田洋亮(はまだ ようすけ)さんにお話を伺いました。

「大ゴッホ展」は2期に分けて神戸・福島・東京と国内3か所を巡回。東北以北では福島市にある福島県立美術館でのみ開催となりますので、多くの方が注目していることと思います。
そこで、チケットの購入方法や、県立美術館へのアクセス、駐車場情報など、展覧会の鑑賞に欠かせない情報を網羅しましたので、ぜひご覧ください。

復興への「希望のバトン」として、世界屈指のゴッホ・コレクションが来日

——今回、神戸と福島での開催には、どのような思いが込められているのでしょうか。

濱田さん:神戸は阪神・淡路大震災から30年、福島は東日本大震災から15年という節目の年ということで、困難な人生を歩みながらも、決して創作をあきらめなかったゴッホの作品を通して、次世代を担う子どもたちの豊かな心を育むとともに、多くの皆様に感動や元気を届け、未来に向けてより輝くための原動力となることを目指し、企画されました。

世界屈指のゴッホ作品を誇るオランダのクレラー=ミュラー美術館の所蔵作品を展示します。

クレラー=ミュラー美術館は夫のアントン・クレラー=ミュラーと妻のヘレーネ・クレラー=ミュラーによるコレクションを基に開館しました。

妻のヘレーネさんは、ゴッホの遺した手紙を読んで感動したことをきっかけに、資金に糸目をつけずにゴッホ作品の収集を始めたことから、世界に先駆けてファン・ゴッホの価値を決めた人と言われています。「夜のカフェテラス」や「アルルの跳ね橋」など、充実したコレクションを所蔵していることが特徴です。

今回の第1期では、ゴッホの絵画・素描計57点と、モネやルノワールといった同時代の画家の作品17点が展示され、ゴッホの画業の前半生、オランダ時代からパリを経て、南仏アルルに至るまでの道のりを辿ります。

ゴッホはどんな画家だったのか

——あまりにも有名なゴッホですが、ゴッホの生涯と、描いた絵の特徴を教えていただけますか。

濱田さん:フィンセント・ファン・ゴッホは、オランダの牧師の家庭に生まれました。ゴッホ自身も牧師や教師を目指していた時期があったのですが長続きせず、27歳のときに画家を志し、独学で絵の勉強を始めます。
パリへ出てからは、印象派の画家であるモネなどとの交流を通して、大胆な色彩と力強い筆遣いという独自の画風を徐々に確立していきます。

その後、南フランスのアルルという町で、画家のポール・ゴーギャンと共同生活をしていたとき、有名な「耳切り事件」を起こします。そして最終的には、37歳のときに自ら命を絶ったといわれています。

このように苦しい生活を送りながらも絵を描くことはやめず、画家として活動していたわずか10年のうちに700点以上の作品を残しました。

残念ながら、生前はわずか1枚しか絵が売れず、なかなか評価されなかったため、弟のテオが生活を支えていました。

亡くなった後に、弟・テオの奥さんがゴッホの作品を受け継ぎ、世界中に貸し出すなどプロモートしたんですね。その功績もあって、今ではゴッホは世界中で知られる画家になっています。

取材風景

——ゴッホは日本が好きだったそうですね。

濱田さん:ゴッホは日本に来たことはありませんが、日本に非常に憧れていた画家の一人でした。パリで日本の浮世絵に出会い、版画特有の明るい色使いに強く感化されたようです。

彼は、浮世絵のような色彩が溢れる日本を「すごく明るい国」だと想像していました。南仏アルルへ移った動機も、「日本のような、明るい光が包み込むような場所に行きたい」という憧れがあったからだといわれています。

ゴッホは浮世絵の模写や、独特の構図を自身の作品に取り入れるなど、日本美術から多大なインスピレーションを得ました。

大注目の『夜のカフェテラス』は、ゴッホが描いた「黒のない夜」

——今展覧会の目玉作品といえる『夜のカフェテラス』の見どころについて教えてください。

濱田さん:『夜のカフェテラス』は、ゴッホがアルル時代に描いた傑作です。

この作品が描かれた当時、フランスでは印象派が大流行していました。印象派は、光の表現と色彩の活用を重視しており、絵の具の筆跡を残したままカンヴァスに描いていくことで、くすみのない鮮やかな色彩表現を実現しました。

ゴッホはその技法をさらに発展させ、絵の具をチューブから直接カンヴァスに塗り重ねていく“厚塗り”を用いました。それまでの印象派の絵は形が曖昧になりがちでしたが、ゴッホの作品には、太い輪郭線をあえて描き、しっかりとした形と色使いを表現していくという特徴があります。これは、日本の「浮世絵」の特徴でもあります。

実物をご覧いただくと一目瞭然ですが、本当に絵具が盛り上がっていて、筆の跡まで明確です。ぜひ、皆様ご自身の目でご確認ください。

——黄色と青の色使いがとても印象的ですよね。

カフェの黄色くあたたかな光と、青い夜が描かれています。
黄色と青色は、「補色」という互いの色を際立たせ、鮮やかさを強調する効果がある組み合わせになります。ゴッホは、補色によってコントラストを引き立たせることを、独自の画風として確立していきます。

ゴッホが自ら「黒のない夜の絵」だと発言しているとおり、黒色はほとんど使われていません。実際に街の中で夜の風景を写実的に描こうとすると、空は暗闇になりますが、ゴッホはカフェの明るい光を際立たせるために、青い夜空を描いているのです。絵画だからこそできる表現ですね。

また、《夜のカフェテラス》に描かれている夜空は、実際に絵を描いた時期の星空を忠実に再現しています。

ゴッホは貧しい生活の中で絵を描いていたため、しばしば粗末な絵の具を使用しており、作品の状態を保つことが難しいことから、海外への作品貸出は滅多にありません。

約20年振りの来日となる《夜のカフェテラス》を、福島で鑑賞できるのは貴重な機会ですので、美しく壮麗な星空の表現を、ご堪能ください。

※ 今回の展覧会では、この『夜のカフェテラス』を含む一部作品の写真撮影が許可されています。

大人から子どもまで「大ゴッホ展」の楽しみ方

——「大ゴッホ展」の楽しみ方について、皆さんにアドバイスをいただけますか。

濱田さん:今回の第1期は、ゴッホの「変化の過程」を追体験できる点が大きな魅力です。

一般的に知られるゴッホの作品は、鮮やかな色彩で独自の画風を確立したアルル時代以降のものが多いですが、今回は、ゴッホが画家を志し始めた初期のオランダ時代の作品が多数展示されます。この時代の作品は、写実的で色彩が暗く、重厚な表現であり、私たちが知るゴッホのイメージとは大きく異なります。

ゴッホファンの方々にとっては、ゴッホが独自のスタイルに至るまでの、知られざる前半生を紐解いていく絶好の機会となります。
ビギナーの方には、まずは『夜のカフェテラス』を鑑賞し、ゴッホの代名詞ともいえる力強い筆使いと色彩のコントラストを体感していただきたいですね。

展示室内には、ゴッホが弟などに宛てた手紙から引用した言葉のパネルが設置されます。作品の美しさはもちろんですが、「こんなふうに思って作品を描いたのか」という、ゴッホの人となりや作品制作時の心情を知ることで、さらに理解を深める鑑賞が楽しめると思います。

※綾瀬はるかさんは、平成25年の大河ドラマ「八重の桜」で、会津藩出身の山本八重役で主演。以来、福島の復興にご支援をいただき、今回の大ゴッホ展でもお力添えをいただけることとなりました。

——福島会場ならではの特色はありますか?

濱田さん:福島展では、次世代を担う子どもたちの豊かな心を育むため、福島県内の高校生以下の方は無料で鑑賞いただけます。

また「子どもが楽しめる内容があったらいいよね」ということで、二人のキャラクターがゴッホの生涯や作品について対話形式で解説するパネルを展示します。
子どもから大人まで幅広い世代にお楽しみいただける展示内容となっております。ぜひお越しください。

美術館を前に、学芸員・濱田さん

学芸員の濱田洋亮さん

チケットの詳細と購入方法

2026年2月20日(金)まで、「前売券」および「福島展限定グッズ付きチケット」を販売中です。
このチケットでしか入手できないグッズは2種類、「オリジナルべこ」または、大ゴッホ展のロゴと赤べこが刺繍された「【ダキシメテフタバ】フェイスタオル」の2種類から選べます!
「福島展限定グッズ付きチケット」は、予定枚数に達し次第、販売終了となります。

オリジナルべこ

オリジナルべこ

【ダキシメテフタバ】フェイスタオル

【ダキシメテフタバ】フェイスタオル

2月21日(土)の開幕以降は、観覧券をお買い求めください。4月10日(金)までの平日の鑑賞は、入場日時の予約は不要です。
土日祝日と、4月14日以降の鑑賞は「日時指定予約制」になりますので、必ず「公式オンラインチケット」から日時予約の上、ご来場ください。

詳細は、以下のページでご確認ください。

駐車場について

美術館の駐車場は、会期中は「おもりやり駐車場のみ」となるため、一般来場者用の駐車場はありません。公共交通機関または福島市街の駐車場をご利用ください。

JR福島駅付近の駐車場については「福島市まちなか駐車場ナビ」にまとめましたので、ぜひ参考にしてください。

最寄り駅「美術館図書館前駅」のバリアフリー化も進行中

美術館の最寄り駅となる、福島交通飯坂線(いい電)・美術館図書館前駅のバリアフリー化が進んでいます。

新たにスロープや点字ブロックを設置し、車椅子やベビーカー利用の方、視覚障がい者の方が安全に駅を利用できるよう、準備が進められています。

福島市観光ノートでは駅のバリアフリー化について記事にする予定です。公開次第、こちらの記事でもご紹介しますのでもう少しお待ちください。

プラネタリウムで「夜のカフェテラス」の星空を眺めよう!

4月18日(土)、福島市子どもの夢を育む施設 こむこむにて、「夜のカフェテラス」に描かれた当時の星空を再現する「プラネタリウム特別投影」を予定しています。

ゴッホが想いを馳せて描いた星空を体感してください。

福島県立美術館の周辺情報

美術館内のカレー屋さん「笑夢」や、歩いて行ける範囲にある素敵なカフェをご紹介します!

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