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ジブリの世界が福島にやってきた! 五感で巡る「金曜ロードショーとジブリ展」
童心に返ってジブリアニメの世界に飛び込もう!

(C) Studio Ghibli
スタジオジブリの名作と、金曜ロードショーの放送の歴史をテーマにした全国巡回型の展覧会「金曜ロードショーとジブリ展」が、福島県立美術館で2025年7月19日(土)〜9月28日(日)まで開催中です。
7月18日(金)に、開会セレモニー&プレス内覧会が行われ、その全貌を体験してきました。今回はその見どころや感動ポイントを、来場者目線でレポートします。
目次
過去最大規模! 福島会場ならではの魅力が満載

7月18日に行われた開会セレモニーのテープカットの様子
「金曜ロードショーとジブリ展」は、スタジオジブリ作品の魅力を、時代の記憶と記録を通じて体感する展覧会です。昭和・平成・令和と移り変わる中で、金曜ロードショーを通してジブリ映画がどのように親しまれてきたかをたどります。
本展はこれまで全国8会場以上で開催されてきましたが、福島県立美術館はその中でも展示面積が最大級。他の会場では見られなかった初公開の展示もあり、見応えは抜群です。
開会セレモニーでは、主催者、副知事、来賓挨拶のあと、テープカットが行われ、開会を祝いました。

ARアプリ「SATCH X」とセルフ撮影サービス「マチカメ」の案内

ARアプリ「SATCH X」金曜ロードショーとジブリ展の画面
展示室の入り口前には、体験型コンテンツをより楽しめるARアプリ「SATCH X」の案内があります。スマートフォンに事前にダウンロードしておけば、館内で限定のAR体験を楽しめますよ。
歴代ポスターと貴重な資料に胸が熱くなるヒストリーゾーン
会場に入ってすぐの場所では、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーによる語り映像が上映されています(約5分間)。
展示内で唯一のトイレがこの付近にあるため、ゆっくり鑑賞したい方はここでの小休止がおすすめです。
次のヒストリーゾーンでは、1986年に金曜ロードショーで「風の谷のナウシカ」が初放送されてからの放送歴史が、絵コンテや放送時のポスターとともに紹介されています。
「この作品、小学生の頃に観たなぁ」という懐かしさがこみ上げてきて、思わず立ち止まってしまいます。
(映像とヒストリーゾーンの撮影は禁止となっており、写真はありません)
五感で感じる空間演出のコーナーの数々

(C) Studio Ghibli
ヒストリーゾーンを抜けると「油屋」の看板が見えてきました。ここからは光や音とともに空間に没入するような展示が続きます。

(C) Studio Ghibli
「千と千尋の神隠し」のコーナーでは、作中の象徴でもある油屋の建物の巨大模型が登場。細部まで作り込まれた外観は、まるで本物がそこに建っているかのよう。ライトが夜バージョンになると、油屋の窓に明かりがともる仕様で、時が流れるごとに異なる雰囲気が楽しめます。

(C) Studio Ghibli
建物の裏側の作り込みも緻密。こんな部分も映っていたっけ? と、アニメ映像と見比べたくなります!

(C) Studio Ghibli
その先には、人気ジブリ映画6作品のポスターになりきれるフォトスポットの「ジブリ映画ポスタースタジオ」。登場作品は、「借りぐらしのアリエッティ」「千と千尋の神隠し」「崖の上のポニョ」「魔女の宅急便」「猫の恩返し」「もののけ姫」の6作品です。

ガラスの映り込みまで再現。大きなパンのにおいを嗅いでみると……? (C) Studio Ghibli

モロの毛並みの立体感がすごい! (C) Studio Ghibli
それぞれのポスターに合わせた背景の前に立ってポーズを決めれば、まるで映画の一場面に入り込んだかのような写真が撮影できます。スタッフにスマートフォンやカメラを預けて撮影してもらいましょう。
あとで画像をポスターのようにトリミングすれば、自分がジブリ作品の主人公になったような仕上がりに!
※お一人1ポーズまで。譲り合って多くの方が気持ちよく体験できるようにご協力くださいね。

(C) Studio Ghibli

(C) Studio Ghibli
階段を上がると、音と光に包まれる「ジブリの幻燈楼(げんとうろう)」のコーナー。「幻燈」は、フィルムなどに強い光を当てて、レンズで天井などに拡大映像を投影するもの。各作品の主題歌とともにトトロ、ポニョ、パズーとシータ、ネコバスなどのキャラクターなどが壁や天井に投影され幻想的です。
王蟲が迫る! ナウシカの世界でドキドキ体験

(C) Studio Ghibli
最も迫力ある展示のひとつが「風の谷のナウシカ」のゾーン。腐海の植物がうごめくような薄暗い空間の奥に、巨大生物「王蟲」が鎮座しています。

(C) Studio Ghibli

(C) Studio Ghibli
ARアプリ「SATCH X」を使った体験では、暗がりの中から迫ってくる王蟲の迫力に思わず声を上げてしまうほどでした。ぜひ会場でお楽しみください。
天井に設置されたカメラで王蟲と記念撮影ができるセルフ撮影サービス「マチカメ」も2か所に設置。手ぶらで記念写真が撮れるのもうれしいポイントです。(こちらはスマートフォンのQRコード読み込み機能があればアプリは不要です)
小さなお子さま連れの方は、王蟲のゾーンは少し怖いかもしれないのでご注意を。
映画を観てから行けばもっと楽しい「金曜ロードショーとジブリ展」
今回の来場では、「懐かしい!」「すごい!」という感動に包まれて、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
映画の印象的なシーンに出会うたびに「この場面、覚えてる!」とワクワクした反面、「あれ? こんなシーンあったっけ?」と記憶があいまいな部分も多く、なんだかもったいないような気持ちにも。
改めてジブリ映画をもう一度観てから訪れたら、キャラクターの表情、セリフの意味まで、もっと深く味わえそうです。
夏休みに子どもたちと一緒にジブリ作品を観て、その後もう一度この展覧会に来たいなと思っています。みなさんも、ぜひこの夏休みにお出かけください。
日時予約制チケットと駐車場について
「金曜ロードショーとジブリ展」は、日時予約制です。事前に日時指定券をお買い求めください。公式オンラインチケットまたはローソンチケット(ローチケ)・日テレゼロチケよりご購入できます。
ローソンチケットと日テレゼロチケは、事前に必ず発券をお済ませの上でご来場ください。発券はローソン・ミニストップのみ可能です。
また、会場内の駐車場は、歩行が困難な方々の駐車スペースを確保しやすくすることを目的とした「おもいやり駐車場」のみです。一般の方は福島駅周辺の有料駐車場から公共交通機関を利用するなどしてご来場ください(記事の最後に関連記事をリンクしました)。
チケット
【日時指定予約制】
一般・大学生1,800円/中高生1,500円/小学生1,000円/未就学児無料
チケット購入はこちら(金曜ロードショーとジブリ展公式サイト)
各種手帳(身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・ミライロIDをお持ちの方と付き添いの方1名)・福島県立美術館の年間観覧券(ただし、ご利用は本展会期中1回限り)をお持ちの方は無料。
ただし、公式オンラインチケットで日時指定券の予約が必要。未就学児は無料で、日時指定券の予約は不要。
バリアフリー情報
車いす、ベビーカー貸出について
車いす3台、ベビーカー3台の貸出が可能です。


おもいやり駐車場について
県立美術館駐車場のうち、駐輪場付近のエリアが「おもいやり駐車場」になります。おもいやり駐車場利用証をご提示いただき、警備員の指示にしたがってご利用ください。
バリアフリートイレ(車いす対応トイレ)などについて
ロビーを直進した先のトイレ、展示会場内のトイレ、講堂近くのトイレ、いずれも車いすで利用可能です。おむつ替えのスペースもあります。
授乳室は展示室入口の近くにあります。

多目的トイレ

授乳室
展示会場内での上階への移動について
展示エリアの中は車いすで移動が可能です。展示の途中で階段を上がる箇所がありますが、スロープを利用してエレベーターで2階に上がる導線がありますのでご安心ください。
【関連記事】
金曜ロードショーとジブリ展(福島県立美術館)へのアクセス方法や近隣の駐車場情報は、下記記事からご確認ください。