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朝ドラ舞台地を巡る東北の旅 Vol.1「あまちゃん」久慈市 &「おかえりモネ」登米市

意外に知られていない個性豊かな東北の町をご紹介

「朝ドラ舞台地」をテーマに東北をめぐる

多くの都道府県で緊急事態宣言が発令され、なかなか旅行ができない状況ですが、ステイホームしながら旅の計画を立てて楽しんでいる旅行好きの方も多いのではないでしょうか。

最近のトレンドは、「パワースポット巡り」「酒蔵巡り」「ローカル線巡り」などテーマのある旅。自分らしいプランをあれこれ考えるのも旅の楽しみの一つと言えるでしょう。

そこで観光ノートでは、旅好きの方のご参考にしていただければと「朝ドラ舞台地を巡る東北の旅」をご提案いたします。

放送中のNHK朝ドラ「おかえりモネ」、ご覧になっているでしょうか。清原果耶さん演じる気仙沼の海で育ったモネこと「永浦百音(ももね)」は、高校を出たあと登米の森林組合に勤めます。そこで一念発起して難関の資格を突破するまでを描いたドラマ前半では、気仙沼の海や登米の森の美しい景色が印象的でした。

舞台地連携によるアンテナショップやコラボ商品も

今年5月、「おかえりモネ」の宮城県気仙沼市と登米市、そして「あまちゃん」の岩手県久慈市、「エール」の福島県福島市が広域で連携する「おかえりプロジェクト」が気仙沼市で発表され、7月には、有楽町の交通会館B1に気仙沼・久慈・福島が合同で運営するアンテナショップ「おかえり館」がオープン、各舞台地の特産品や朝ドラ関連グッズなどが買えるほか、移住相談窓口も併設されています。

また、現在開催中のキャンペーン「福島ふりかエール旅」では、気仙沼から福島市への旅行者の方にはカード提示で特典をご用意しています。

事業者間でもコラボレーションの動きが出ています。気仙沼市の人気クラフトビールメーカー「BLACK TIDE BREWING(ブラック タイド ブリューイング)」と、福島市の米農家が作る「Yellow Beer Works(イエロービアワークス)」が、旬の福島の桃を使ったクラフトビールをこの夏共同開発しており、まもなく発売される予定です。

NHKの「調査力」に見出された魅力たっぷりの舞台地

「朝ドラ」のご縁でつながった四市。同じ東北地方ですが、それぞれ個性的で全く違う魅力が味わえます。ロケ地巡りや関連施設訪問だけでなく、地域文化や歴史を訪ねたり、美しい自然や食の魅力もあります。実際に行ってみると「さすがNHKが舞台地に選ぶだけのことがある」と納得されることでしょう。

NHKの朝ドラ制作チームは、候補地の選定はもちろん、決定後のロケハンもかなり時間をかけて入念に調査を行うことで知られています。現地でも一部の人しか知らなかった風光明媚な場所や歴史ゆかりの地が「発掘」され、新たな観光スポットになることもよくあることのようで、福島市が舞台の「エール」でも同じことが起きました。そう考えれば、朝ドラ舞台地めぐりやロケ地めぐりの旅は、従来の観光ツアーを超えた新たな視点の旅と言えるでしょう。

水林自然公園

「エール」オープニングのタイトルバックで使われた福島市の水林自然公園も朝ドラによって発掘された場所。

「おかえりモネ」に登場する登米市の「長沼フートピア公園」も注目を集めたロケ地の一つ。手前の建物は、モネが勤める森林組合の設定だが、私有地(ボート場のクラブハウス)のため残念ながら一般人は入ることができない。

観光ノートでは、コロナ明けの旅行を計画されている方のために2回に分けて各舞台地の見どころをお伝えしていきます。

Vol.1 「あまちゃん」の久慈市&「おかえりモネ」の登米市(この記事)
Vol.2 「おかえりモネ」の気仙沼市&「エール」福島市(8月25日配信予定)

久慈と登米の意外な共通点

今回は久慈市と登米市のご紹介です。海に面する久慈市と、山に囲まれている登米市は、地理的条件も歴史も全く違うにもかかわらずどこか似た雰囲気を感じさせます。東北らしい「質実さ」と「温かさ」そして「豊かさ」のある土地柄から来るものなのだと思います。その人間味は「あまちゃん」にも「おかえりモネ」の登米編にもしっかりと描かれていました。

また、後述しますが、久慈の「まめぶ汁」、登米の「はっと汁」と、郷土料理の汁物にスポットが当たったのも共通点です。両方とも基本醤油仕立ての汁物似なのですが、それぞれに特徴があり、味わいも全く違うのが面白いところです。

「あまちゃん」の舞台〜北三陸の町 久慈市

まずは、大ヒットした「あまちゃん」の舞台、岩手県久慈市。

2013年放送の「あまちゃん」は、能年玲奈さん(現・のんさん)演じる「天野アキ」が東京から岩手に引っ越し、海女として働きながら、親友と一緒にアイドルを目指す物語です。「じぇじぇじぇ」というセリフが流行語になり、劇中歌「潮騒のメモリー」がヒットするなど、朝ドラ史上に残る話題作となりました。

もう8年も前の放送ですが、あまちゃん人気は相変わらずで、さまざまなところで実施される「朝ドラ人気ランキング」で必ず上位(1位も多数)にランクされています。

久慈駅前の「久慈市時情報交流センターYOMUNOSU」には、あまちゃん関連の展示が多数あり、自由に撮影ができる。

久慈市へのアクセス

久慈市は岩手県の北端、三陸海岸沿いの青森県に近い場所にあります。首都圏や福島市からは東北新幹線で二戸駅で下車してレンタカーを使うのがおすすめです。1時間ほどで到着します。

画像引用:久慈市ホームページ

美しい海からの豊かな海産物と「北限の海女」

久慈といえば三陸の海。美しいだけでなく春の早採りわかめから始まり、夏のウニ、秋の鮭、冬はアワビ・鱈・毛ガニなど、豊かな海からとれる多彩な海産物が楽しめます。

美しい岩場と蒼い海、ロケ地になった小袖海岸は「あまちゃん街道」の一部になっている。

伝統の漁法である海女の北限の町としても知られています。

「もぐらんぴあ水族館」では海女のデモンストレーションを見ることができる。

琥珀の世界的産地としても

そしてドラマにも採掘場のシーンがありましたが、久慈は琥珀の産地でもあり、世界的な産出量を誇っています。久慈地方で産出する琥珀は、なんと、中生代白亜紀後期(恐竜時代)の9,000万年前から約8,000万年に属するものと言われています。また、岩手県出身の宮沢賢治にとって琥珀はお気に入りの宝石で、作品にもたびたび登場します。

琥珀採掘体験やアクセサリー作りなど、さまざまな琥珀体験を行っている(要問合せ)

ご当地グルメ「まめぶ汁」

「あまちゃん」で一気に有名になった久慈市の郷土料理があります。それは、「まめぶ汁」。けんちん汁のような醤油の味付けの汁に入っている団子の中には、黒砂糖をまぶしたくるみが入っていて、「しょっぱいけど、甘い」という不思議な味が人気です。

「まめぶ汁」は市内のお店で食べられるほか、お土産品としても販売されている。

久慈市ではあまちゃんのロケ地もしっかり観光できるようになっています。市が発行している「あまちゃんぐるっとマップ」はとてもわかりやすく情報が整理されていますので、ぜひご参考に。

あまちゃんのロケ地となった三陸鉄道も人気スポット。久慈駅内には、三陸鉄道の乗車券の販売窓口のほか、観光案内所や北三陸地域のお土産品の販売コーナーがあり、駅内では名物「ウニ弁当」も提供しています。

三陸鉄道久慈駅

参考サイト:久慈市観光協会

「おかえりモネ」で注目を集める「森の町」登米

仙台伊達藩の古い城下町

続いて「おかえりモネ」のロケ地、登米市をご紹介します。同じくロケ地である気仙沼市から車で40分ほどの登米市は、美しい景色が印象的です。しかし登米の魅力はそれだけではありません。300年に渡って仙台伊達藩の城下町で「みやぎの明治村」と呼ばれるほど、歴史ある建物がたくさんある「歴史の町」なのです。モネに影響を与える「新田サヤカ(夏木マリ)」が「姫」と呼ばれていたのは、仙台伊達藩の末裔という設定から来ています。

明治村の一つ、明治21年(1888)に建てられた木造二階建ての旧登米高等尋常小学校(現教育資料館)

「新田サヤカ」役の夏木マリさんが踊った「とよま能」の本拠地・森舞台(伝統芸能伝承館)は、隈研吾さんによる設計。背景の竹林などの自然と見事に調和している。

モネが下宿していた、北上川を見下ろす新田サヤカ宅の外観のロケ地「寺池園」は個人所有。期間限定で一般公開(有料)されている。

登米市は、山間地帯で広大肥沃な穀倉地帯で、宮城米「ササニシキ」や「ひとめぼれ」の主産地として有名です。北から南に流れる北上川が町の象徴で、「おかえりモネ」でもモネが雄大な北上川を眺めたり、川沿いを歩くシーンがたくさんありました。北上川を使って米を輸送し、石巻港から江戸へ輸送することにより、登米の経済的な基盤が作られたのです。

名物「油麩」を使った郷土料理

登米は米だけでなく畜産業も盛んで「登米牛」が有名ですが、やはりご当地グルメとしては、「おかえりモネ」に何度も登場した「はっと汁」をご紹介したいところ。はっとは、薄く伸ばしたきしめん状の短いもので、さらに油麩が入ります(店や家庭によって具材や味付けにはバリエーションがあります)。

写真右が「はっと汁」、左は油麩を使った卵とじ丼「油麩丼」。

石ノ森章太郎の生家と記念館

登米市の観光で忘れてはいけないのが登米出身の石ノ森章太郎関連施設です。「石森章太郎氏は、昭和13年1月25日に宮城県登米郡石森町(現在の登米市)で誕生しました。宮城県佐沼高等学校をを卒業するまで過ごしていますが、その間の地域の風土、自然とのふれあいが感性を醸成したとされています。」(石ノ森章太郎ふるさと記念館ホームページより)

生家のすぐ近くにある「石ノ森章太郎ふるさと記念館」

漫画界の巨匠のクリエイティブな感性を生み出した豊かな自然の町、登米。生家には石ノ森氏が中学生の時に作ったという松ぼっくりの見事な亀が飾られていました。

石ノ森章太郎が使っていた部屋がそのまま残されている生家も必見。

登米市へのアクセス

仙台方面から車で1時間15分と、気仙沼よりも近い位置にあります。東北新幹線の駅では「くりこま高原駅」が便利です。

画像引用:登米市ホームページ

 

いかがでしたでしょうか。後半の「気仙沼」と「福島」の舞台地紹介もお楽しみに。


ご紹介した舞台地のドラマに纏わるスポット紹介

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熊坂仁美

編集長

熊坂仁美

福島市出身。慶應義塾大学文学部卒。専業主婦として2児を育てたあと2005年にITライターとして活動を開始。2010年、日本初のFacebookビジネス書『Facebookをビジネスに使う本』(ダイヤモンド社)を上梓。2013年に母の介護のためUターン。2018年よりデジタルマーケティングアドバイザーとして「福島市観光ノート」立ち上げに加わり、2020年、編集長に就任。ヤフーニュース個人オーサ—。

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