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福島の夏を彩る熱気と伝統!「福島わらじまつり」の魅力に迫る
「わらじまつりを100年続くお祭りに」

皆さん、福島市の夏といえば何を思い浮かべますか?
「桃!!」と即答される方も多いと思いますが、もう一つ盛り上がるコンテンツがあります。それが「福島わらじまつり」(以下、わらじまつり)。
毎年8月の初旬に開催されるこの祭り。今年は、8月1日(金)~3日(日)に行われることが決まりました!!
3日間でおよそ30万人の来場があります。最近では福島を代表する夏祭りとして「東北絆まつり」や「大阪万博」など、全国各地に福島の元気な姿を広めていますよね。今回はそんな福島わらじまつりの見どころを深堀りしていきます。
笑顔が広がる、福島の熱~い風物詩をとくとご覧ください。
目次
福島わらじまつりとは

(画像提供 福島わらじまつり実行委員会)
国道13号・信夫通りをメイン会場にして行われる「わらじまつり」。約60年続いている地元の祭りです。この祭りは毎年2月に信夫山・羽黒神社で行われる神事「信夫三山暁まいり」に由来して始まりました。
信夫三山暁まいりとは?
江戸時代から三百有余年にわたり受け継がれた伝統ある祭事。その昔、羽黒神社に安置されていた仁王様の大きさに合った大きなわらじを作って奉納したのが始まりだといわれており、健脚や旅の安全・無病息災・五穀豊穣・家内安全・商売繁盛を祈願します。
福島わらじまつりは、この伝統ある暁まいりから生誕した夏まつりといわれています。
羽黒神社といえば、健脚の神様として有名!
2020年東京オリンピックで金メダルを獲ったソフトボール日本代表チームも祈願していて、アスリートの間でも知られつつある神社です。
夏のわらじまつりは、2月に奉納されている大わらじと合わせて両足分が揃う、年に一度のタイミング。より一層の健脚を祈願したい方は見逃せませんね。
さて、いよいよお楽しみポイントをご紹介します。

(画像提供 福島わらじまつり実行委員会)
福島市長も参戦!? 日本一の大わらじを使った熱いパフォーマンス
わらじまつりの主役は何といっても、その名の通り「わらじ」。使っているわらじは長さ12m、重さはおおよそ軽自動車2台分! 祭りではその大わらじが街なかに登場し、最終日の神社に奉納されるまで市民を大いに盛り上げてくれます。
わらじまつりの構成は大きく分けて4つです。
- パレード(大わらじ、創作わらじ、絆)
- わらじ踊り
- 大わらじ奉納
- わらじ綱引き
まずはパレードから見ていきましょう。
パレード(大わらじ、創作わらじ、絆)
街なかに登場した大わらじを使ってまず最初にパフォーマンスしてくれるのは、普段からわらじまつりに携わっている「わらじまつり実行委員」の皆さん。勇ましく法被を着こんだ参加者にひかれ、大わらじパレードがスタート!
この華やかなパレードはメディアに取り上げられることも多いので、目にしたことがある方も多いのではないでしょうか。

大わらじの上に乗っているのは木幡市長(画像提供 福島わらじまつり実行委員会)


ここでパフォーマンスするのは、わらじまつり実行委員の中でも「大わらじ座組(ざぐみ)」(以下、座組)の方々。勇壮な男性、そしてしなやかさと力強さを併せ持つ女性のパフォーマンスにも注目です。
昨年(2024年)は木幡市長も座組に参加! 気合いの入ったパフォーマンスを見せてくれました。
ちなみに実行委員のメンバーはほかに、音で会場を盛り上げる太鼓隊「福響座組(ふくおんざぐみ)」と、華やかな踊りを舞う「舞座組」に分かれています。それぞれの角度から力を合わせて福島を盛り上げているんですね。

交差点を使ってグイ~ンと大回転する大わらじ!
沿道には威勢のいい「わっしょい、わっしょい!」という掛け声とわらじ音頭の小粋なリズム。会場が温まったタイミングで座組と共に現れるのが、一般参加者による創作わらじです。
ここに参加するのは事前に申し込みのあった各団体の方々。思い思いに作ったオリジナルのわらじを担ぎ、会場を練り歩きます。例年、大人だけではなく、ちびっ子たちも出演しています。しっかりと法被を着こんだ姿が可愛いですね。
各団体、それぞれの持ち味があって観ているだけでも楽しいです。


参加者総勢1,000人超! 福島市民の熱い夜
福島わらじ綱引
小学生の部、中学生の部、高校生の部、大人の部に分かれ、大蛇に見立てた綱を使って綱引きを行います。各チーム10名。太鼓隊の祭り囃子とともに綱引きをし、力自慢を競います。
また、今年はゲスト力士も! 福島出身の力士・若隆元さんと丹治さんを迎え、力士VSキッズのエキシビジョンマッチが行われるそう。白熱したバトルが期待できそうですね。

高校生、大人の部は3本編み込んで太くした長さ100mの綱を使用

小学生、中学生の部は50mの綱を使用
わらじおどり
さて、祭りのクライマックスを飾るのが「わらじおどり」。
この踊りは50周年を機に誰でも楽しく参加できる踊りにリニューアルしました。朝ドラ「エール」のモデル・古関裕而氏が作曲したメイン曲「わらじ音頭」を現代風にアレンジし、「わらのわ」と呼ばれる輪を両手に持って健脚をイメージさせる下半身に特徴のある踊りです。
こちらにもたくさんの一般の方々が参加します。例年、わらじまつりには約60団体・総勢約5,000名の参加者が集まります。
福響座組の太鼓のリズム、舞座組の踊りも相まって、この時間になると祭りのボルテージは最高潮に! 福島の夏の熱気が肌で感じられます。




進化し続ける「わらじまつり」
2日間の熱い夜を経て、最終日。大わらじは信夫山の羽黒神社に奉納され、祭りは幕を閉じます。

撮影:菅野定之さん
今回の取材に当たり、福島わらじまつり実行委員の森藤洋紀さんよりメッセージをいただきました。
私たちは福島県の代表的な祭りとして東北六魂祭を始め、他県で勉強させていただく機会が増えています。
青森や秋田などの伝統的な祭りと肩を並べて活動していると、わらじまつりも『100年続く祭り』にしたいと強く思うようになりました。
わらじまつり実行委員会のメンバーはみんな、地域の祭りを、そして福島を良くしたいと考えている人ばかりです。市民や観客の皆さんも楽しめる、開かれた祭りにしていきたいと思っています。皆さんもぜひ一緒に参加してみませんか。
大わらじを作る作業から当日の運営まで、多くの方々が関わっています。地域の人々が一緒になって作り上げている「一体感」、それこそが祭りの醍醐味。わらじまつりの魅力は、単なるイベントとしてだけではないんですね。
お祭りを訪れると、福島の人々の温かさや、地元への深い愛情を感じることができるかもしれません。
ほかにも創作わらじを展示する「わらじオブジェ」や、各種ワークショップ、地元の食材を活かした美味しい屋台なども人気。盛りだくさんな内容の福島わらじまつり、ぜひ訪れてみてください!
以下のページからも福島わらじまつりの詳細が見られます。
プレミアム席で祭りの迫力を思いっきり堪能!
福島わらじまつりは、福島の夏を体現したような熱い祭りです。
当日は非常に混雑します。お体が不自由な方や、小さいお子様連れの方、祭りを優雅に鑑賞したい方はプレミアム席の購入がおすすめです。
チケットの詳細・購入は、オンラインチケットサイトへ(外部サイトへリンク)

プレミアム席
イベント情報
当日は16:30から22:30まで、会場周辺で交通規制が行われます。国道13号線の一部とその周辺道路への車両の通行が禁止となりますので、ご注意ください。
イベント名 | 第56回福島わらじまつり |
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日時・内容 |
勇壮な太鼓隊による生演奏に合わせ、12mの大わらじが大勢のおどり手とともに会場を練り歩く姿をぜひご覧ください。 2025年 8月2日(土) 18:30~20:00(予定) 8月3日(日) 9:30~(予定) |
場所 |
1日・2日:国道13号線(信夫通り)・駅前通り |
HP・SNS等 | |
問合せ |
福島わらじまつり実行委員会 |