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【ふくしま御朱印めぐり】Vol.3 羽黒神社

「暁まいり」で特別な御朱印を頂こう!

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

御朱印とは、神社や寺院で頂く墨書きと押印のこと。多くは、寺社名と御本尊・御祭神名や日付が墨書きされ、朱色で押印されています。
【ふくしま御朱印めぐり】では、福島市で御朱印を頂くことができる神社や寺院をご紹介していきます。また、御朱印を拝受した後に行ける近くのカフェなども併せてご案内します。

3回目は福島市のシンボル・信夫山にある「羽黒神社」です。
羽黒神社の境内で御朱印を頂けるのは実はとてもレア!元旦と毎年2月に開催される暁まいりのときだけなのです。 昨年(2021年)に引き続き縮小開催になりますが、暁まいりに合わせてお参りし、御朱印を頂いてきましょう。

2022年の「暁まいり」は日中開催が決定

2022年は2月10日(木)11日(金・祝)に行われる「暁まいり」の歴史も古く、約400有余年。福島市で最も古いお祭りのひとつと言われています。
「暁まいり」の由来ですが、お祭りは毎年2月10日から11日にかけて、つまり旧暦の1月14日から15日にかけて行われています。その日は毎年夜中(=暁)に満月になります。満月の「満」は「満ち溢れる」につながることから、願いが満ち溢れて叶う日と信じられたのが「暁まいり」の原点です。だからお参りするのが夜中なんですね。
例年は、夜になると山の神様に神楽が奉納されたり境内に出店が出たりしますが、昨年同様、拝殿や社務所が開いているのは9:00~16:00。参道や境内に照明の設置もありませんので、昼間にお参りするようにしましょう。
※新型コロナウィルス感染症の状況次第では時間などに変更の可能性あり。

「暁まいり参拝記念」のレアな御朱印を!

羽黒神社(羽黒神社の歴史は後ろの項で)は健脚の神様でもありますから、ふもとから願いを込めて登ってお参りします。
車で信夫山まで行く方は、福島縣護國神社向かいの太子堂駐車場に車を止めるとよいでしょう。バスで行く方は、福島交通の市内循環バス「市内循環ももりん2コース」(大人100円)に乗り「体育館前」停留所で降りると信夫山の麓までバスで行くことができます(バスの時刻表はこちら

太子堂駐車場から羽黒神社までは約1.3kmですが、高低差が160mもあるなかなかの難所です。
太子堂駐車場から舗装された道路を登っていくと「羽黒神社旧参道入り口」が見えてきます。ここから先は傾斜がきついので、足腰に自信のない方は旧参道ではなく舗装された道路を登りましょう。距離は少々長くなりますが、傾斜が緩やかで登りやすいです。

 羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

旧参道入り口。かつてはこの道を大わらじを担いで登ったそう。現在は右側に見える舗装道路を登っています(2022年は大わらじ奉納は中止)。

旧参道の急な傾斜を登りきると見えてくるのが大鳥居。参道中程の「おみさか花広場」は、初夏にはたくさんの花が彩り添えます。ここからは福島競馬場方面を一望することもできます。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

2020年に修復されて美しく生まれ変わった堂々たる大鳥居。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

「おみさか花広場」は、歩道が整備されていて眼下に福島市街地の景色を眺めることができます。

大鳥居を過ぎてもきつい坂が続きます。ここは御神坂(おみさか)と呼ばれていて「おみさか花広場」はこの坂から名付けられました。6つある小さなお社は羽黒神社の摂社(=本社である羽黒神社に属し縁故の深い神様を祀った神社のこと)です。
その御神坂に赤い鳥居が目印の猫稲荷(ねこいなり)があります。福島はかつて養蚕が盛んで、蚕を食い荒らすネズミを退治してくれる猫を神様として祀ったのが猫稲荷。今は飼い猫の幸せを祈るお社になっていて、猫の写真を奉納することもできますよ。
詳しくは 信夫山ガイドセンターホームページ をご覧ください

猫稲荷 羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

西坂ねこ稲荷神社、「猫稲荷」の名で親しまれています。

御神坂を登りきると羽黒神社の登り口。羽黒神社までもう一息です。岩が多く滑りやすいので、足元には十分ご注意ください。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

羽黒神社の登り口。この階段の上はごつごつとした道が続きます。

さあ羽黒神社に到着!朱色の美しい拝殿と大わらじが迎えてくれます。日本一の大わらじを見上げると気分爽快、疲れが吹き飛びます。
お参りを済ませたら、拝殿右側にある社務所で御朱印をいただきましょう。境内でいただけるのは、毎年1月1日と暁まいりの時だけ!しかも「暁まいり参拝記念」の印つきなのは暁まいりのときだけのレアな御朱印です。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

高さ12mの大わらじ。フレーム内におさめるのに苦労するほどの高さ。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

拝殿の右側にあるのが社務所。写真ではシャッターが閉まっていますが、暁まいり当日はここが御朱印の窓口となります。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

2019年の暁まいり当日の御朱印。誤って横向きになっていますが「暁まいり参拝記念」の印が押されています。左隣は福島縣護国神社の御朱印。

お参りして御朱印を頂いて終わりじゃないのが暁まいり。登ってきた急な坂を降りていかなければなりません。路面が濡れていると滑りやすいのでくれぐれもご注意を。また膝や足先を痛めないよう、ゆっくり降りましょう。

2022年暁まいり&御朱印Data

日時 2022年2月10(木)・11日(金・祝)
9:00~16:00
御朱印 500円
※「暁まいり参拝記念」印入り(新型コロナ感染症対策として御朱印帳に直接記帳ではなく、記帳した用紙をお授けいたします(書き置き対応))

※例年とは違い夜は照明もなく無人になりますので、日中のお参りをおすすめします。
※新型コロナウィルス感染症の状況次第では変更になる場合があります。
※御朱印は記念スタンプではありません。お参りをし、厳かな気分で授かりましょう。

羽黒神社Data

住所 〒960-8252福島県福島市御山谷8
駐車場 有り(無料)
※羽黒神社入り口下に数台分
※羽黒神社には門などはありませんので24時間出入り可能ですが、夜間は照明がないので真っ暗になります。

居心地の良い本カフェのランチでほっこり

急な坂の登り降りでちょっと疲れたら、太子堂駐車場の近くにある和風のカフェ「本カフェ信夫山文庫」に寄って一休み。御朱印を頂いた後に美味しいものも頂いちゃうのが「ふくしま御朱印めぐり」の楽しみ方です。

信夫山文庫 ランチ 暁まいり 大わらじ 信夫山

かつて田楽屋だった建物そのままのレトロな佇まいが魅力の「本カフェ信夫山文庫」。

ここは常連客に「ブン子さん」と親しまれている“司書兼賄い”の樋口洋子さんが1人で切り盛りする本カフェ。置いてある本は好きなように読んでもいいし、貸出ノートに記入すれば持ち帰って読むこともできます。
ブン子さんが「この場所が大好き。お客さんにはこの大好きな場所でくつろいでもらいたいです。」と語る通り、ランチを楽しんだり1日中本を読んで過ごしたり信夫山歩きの後に一休みをしたり、いろいろな楽しみ方ができる場所です。
「しのブン日替わりランチ(1100円・コーヒー付)」は、そんなブン子さんの思いがつまったホッとできるランチ。野菜中心で気取らない“おうちごはん”です。

信夫山文庫 ランチ 暁まいり 大わらじ 信夫山

日替わりランチは限定10食。「予約があれば対応しますので電話でお問い合わせください」とブン子さん

渡り廊下。まるで昭和にタイムスリップしたかのような空間です。

ランチの他にも秋冬限定の「焼き餅入りぜんざい(700円)」や「ほうじ茶ラテ(600円)」など、ほっとくつろげるメニューがいっぱい。夏になるとカキ氷などひんやりメニューが充実しますよ。
ブン子さんは「本カフェなのに敷居が低いと言われるのがとても嬉しいです。他の本カフェはちゃんとしてなくちゃいけない雰囲気のところもあるので(笑)。私は本を読んでいる人を見るのが大好きですし、お客さんが好きに過ごしてもらえればいいと思っています。」とお客さんへの思いを教えてくれました。

信夫山文庫 ランチ 暁まいり 大わらじ 信夫山

雑誌、文庫本、漫画、小説などさまざまな種類の本が読み放題。

たくさんある本はほとんど寄付されたもの。「家にある読まなくなった本をぜひ持ってきてください。」とのことでした。

信夫山文庫 ランチ 暁まいり 大わらじ 信夫山

店の軒先にある「のきした文庫」。来店者じゃなくても自由に本を持って帰っていいそうです。意外な掘り出し物があるかも?

コロナウィルスへの対応としては、入り口で手指の消毒をするのはもちろん、来店者へマスクケースを配っています。また入り口を開け放して換気もしていますよ。
お参りの後に、「本カフェ信夫山文庫」でほっこりくつろいでみませんか?

信夫山文庫 ランチ 暁まいり 大わらじ 信夫山

来店客に配られているマスクケース。素敵な心遣いです。

本カフェ信夫山文庫Data

住所 〒960-8023福島市大明神6
TEL 024-543-2558
ブログ https://sinobun.exblog.jp/
※臨時休業やイベントについてはこちらでご確認を
営業時間 11:00~16:30(16:00LO)
店休日 火曜日・第1第3木曜日
※ワークショップ主催希望の方のお問い合わせも受け付けています。

信夫山は「山そのもの」が神様

さて、暁まいりでお参りした羽黒神社はどんな神社なのかご紹介しましょう。
福島市の真ん中にまるで浮かんでいる島のように存在する信夫山は古くから人々の信仰の対象となってきました。羽黒神社はそのてっぺんにあります。
なぜこんな山の上に神社があるのでしょうか。信夫山信仰の歴史は古く、すでに1800年前には神様は山に宿ると信じた人々に崇められていたと伝わっています。その山の神が下りてくる場所として羽黒神社が建立されましたが、あまりに歴史が古すぎて最初の本殿がいつ建てられたのかわからないといいます。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

鮮やかな朱色の羽黒神社。現在の社殿は昭和の時代に建てられたもの

 羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

天狗の面をつけて奉納される神楽(2019年撮影)

長さ12メートル、日本一の大わらじ!

羽黒神社には大きさが日本一と言われる大わらじが奉納されています。その長さは12m!重さはなんと2tもあります。なぜこんな大きなわらじを奉納するのでしょう?羽黒神社の宮司さんにお話を聞いてみました。
かつて神仏混合の時代に、羽黒神社の下には大きな仁王像がありましたが、いつしか風化して片足が失われてしまいました。その仁王像にもう足が失われることのないように健脚の祈りを込めて飛脚たちがわらじを奉納し、足が丈夫になるように祈ったのがわらじ奉納の始まりです。人々が大きな足の仁王像に合うようにと競うように大きなわらじを奉納しているうちに、どんどん大きくなって現在の12mの大わらじになったのだとか。
例年この大わらじは、大勢の人に担がれて福島市内を練り歩いて羽黒神社まで運ばれていますが、その姿は圧巻です。2021年は中止になってしまいましたが、来年実施されることを期待しましょう。

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

福島駅東口を練り歩く大わらじ。大勢の人の手で担がれて羽黒神社に奉納されます(2019年撮影)

羽黒神社 暁まいり 大わらじ 信夫山

休憩中の大わらじ。目の前で見ると大迫力です(2019年撮影)

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