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【ふくしまピーチホリデイ番外編】桃づくりに人生をかける、髙橋忠吉さんに会いに行ってきました

桃のスペシャリストが育む、福島の究極の新品種「スイート麗」とは?

桃のスペシャリスト高橋忠吉さん

「福島の桃」と聞くと、まず思い浮かぶ品種は「あかつき」ではないでしょうか。
桃の王様として定着している「あかつき」ですが、実は福島には、数えきれないほどの多彩な品種があります。しかも「あかつき」に負けないくらいおいしい桃がたくさんあるんです!

そんな福島の桃の多様性を体現してきたのが、桃ひとすじ60年。福島県伊達市で桃農家を営む、髙橋忠吉(たかはしちゅうきち)さんです。

現在、広く流通している品種の中には、髙橋さんによって生み出された桃が数多くあります。近年ようやく、「あかつき」以外の品種も注目されはじめていますが、その土台を築いてきた一人こそ髙橋さんなのです。

今回は、そんな桃のスペシャリスト髙橋さんにお話を伺い、新品種の魅力について教えていただきました。

16歳で桃づくりの道へ。桑畑から桃畑へ、時代の変化を読む

「勉強がきらいだったので」と笑いながら話す髙橋さんが桃づくりを始めたのは、なんと16歳のころ。

髙橋さんの暮らす伊達市月舘(つきだて)町は当時養蚕が盛んで、現在の髙橋さんの桃畑もかつては桑畑だったといいます。時代の変化とともに養蚕業が衰退し始めてきた時期に、叔父さんからの助言もあり、髙橋さんの桃づくりの道がスタートしました。

しかし当時は流通が整っておらず、生食の桃が広く市場に出回ることはほとんどありませんでした。
収穫した桃の多くは缶詰などに加工されていたため、長距離輸送にも耐える硬さがあり、果肉がち密で缶詰加工をしても実が崩れない「大久保」など加工向けの品種が主流でした。

しかし、世の中のニーズが少しずつ変わり始め、「あかつき」をはじめとする生食向けの品種が次々と誕生しました。桃は生で味わう果物として急速に存在感を高めます。

時代と共に変化していく桃の品種。髙橋さんは時代の変化を読み、新しい品種が必要だと感じるようになったといいます。育種家としての髙橋さんの原点はそこにありました。

20品種以上を生み出した育種家の最高傑作「スイート麗(れい)」

「もっとおいしい桃を作りたい」「理想の味に近づきたい」その情熱が髙橋さんを桃づくりにのめり込ませていきました。

これまでに手がけた新品種は、なんと20品種以上。「まなつ」「夏かんろ」「夏の陽」「スイートビーナス」「CX(シーエックス)」など、市場にも多くのファンがいる人気品種ばかりです。

髙橋さんの畑では、7月の初旬から10月下旬までの約4か月間、さまざまな品種の桃が収穫されています。そんな髙橋さんが自信を持って「おいしい!」と言い切る品種があります

それが、最新の白肉ネクタリン「スイート麗(れい)」。糖度が高く、香りもよく、そして皮ごと丸かじりできるという、現代の食スタイルにぴったりな品種です。

「最近の若い人は、果物の皮をむくのが面倒で食べないっていうでしょう? スイート麗はそのままかじれるのがいいんですよ」と話す髙橋さん。
長年の経験と時代への洞察力が、最高傑作「スイート麗」を生み出したのです。

「スイート麗」が出回るのは8月下旬から9月上旬。「今は食べられないのか……」と残念がっていたところ、髙橋さんが何やらゴソゴソ……。 なんと冷凍保存していた「スイート麗」を試食させてくださいました。

冷凍していた「スイート麗」

ひと口食べて驚き! 
マンゴーのような濃厚な甘みなのに後味はスッキリ。そして口の中に長く続く桃の余韻。

「来年の夏は絶対に丸かじりで食べたい」と強く思う美味しさでした。

偶然の実生(みしょう)から生まれる未来 、進化し続ける物語

品種開発というと、専門的で難しい世界を想像しがちです。しかし髙橋さんは「おいしい桃はね、案外偶然できるんだ」と笑います。
冗談かと思えば、実はこれ、本当の話。

品種開発には、接ぎ木などにより意図的に交雑させる方法もあれば、異なる品種の花粉が自然に受粉して偶発的に新しい品種が生まれることも少なくないのだそうです。

接ぎ木した桃の木

接ぎ木した桃の木

畑の片隅にふと生えた小さな芽、その一つひとつを見逃さず、将来のスター候補を探し出す。もちろん、そこから新品種が完成するまでは気が遠くなるほど長い道のりです。

味、香り、収穫時期、色づき、木の強さ……。何年もかけて育て、確かめ、選び抜いていく。その繰り返しの中から、ようやく一つの新品種が誕生します。

それでも髙橋さんは淡々と、そして楽しむようにその工程を積み重ねていきます。

自然体でありながら、確かな経験と感性を持って向き合う。そんな髙橋さんらしい桃づくりの姿勢が、数々の人気品種を生み出してきた原動力なのだと感じました。

接ぎ木の様子を確認する高橋さん

さらに髙橋さんは桃農家であると同時に、養鶏家でもあります。
鶏糞を堆肥として畑に還元し、土づくりに活かす、サステナブルな循環型農業にも取り組んでいるのです。

おいしい桃を未来につなぐためにできることを、日々実践する髙橋さん。桃づくりへの飽くなき挑戦はこれからも続いていきます。

世界で育つ福島の桃 「スイート麗」が開く新たな扉

髙橋さんの育種家としての集大成ともいえる「スイート麗」ですが、その挑戦は日本だけにとどまりません。

すでに、

  •  アメリカで品種登録済み
  •  韓国でも登録間近
  •  中国、オーストラリア、ニュージーランドにも申請中

福島の片隅で生まれた桃が、やがて世界の果樹園で実をつけるかもしれない。そう思うだけで、胸が高鳴りますね。

さらに「スイート麗」は冷蔵しても食味が落ちにくく、種離れがよく、果肉もしっかり。ドライフルーツなどの加工にも非常に向いているため、「生で食べるだけじゃない桃」としての可能性も秘めています。

桃の木の様子を見る高橋さん

髙橋さんは少年のように目を輝かせこう語ります。
今はまだあまり知られていませんが、数年後には、あかつきと並ぶ福島の桃として普及させたいです。今まで以上のものを作り続ければ、農業にはまだまだ可能性があります!」

現在も改良途中の品種があるとのこと。これから髙橋さんがどんな桃を生み出すのか、ますます楽しみですね。

福島の桃の未来は、まだまだ広がる、そう強く感じさせてくれるインタビューでした。

髙橋さんの桃はどこで買える?

髙橋さんの桃を購入できる場所をお伝えします。髙橋さんの桃は、全国的に人気のスイーツ店 「キルフェボン」 でも使用されており、その品質の高さが広く認められています。

  • 「CX」「ゆめかおり」など一部品種
    → 「道の駅りょうぜん」で販売されることもある
  • 「スイート麗」など希少な品種
    → 基本は髙橋さんのところへ直接訪問して購入・ 伊達市のふるさと納税返礼品として取り扱いあり

髙橋もも園

住所 福島県伊達市月舘町御代田馬場13
取扱品種 まなつ・夏かんろ・あかつき・夏の陽・黄美の香り・スイート麗・涼味・優香の夢・黄美のハート・ゆめかおり・CXなど、約20品種
収穫時期 7月初旬~10月下旬まで(桃の品種によって収穫時期が異なります)

ふくしまピーチホリデイ2025開催中

ピーチホリデイ2025MV

福島市内の飲食店やホテル、観光施設などで桃メニューや桃企画を楽しめる「ふくしまピーチホリデイ2025」は、2026年6月30日まで開催中!

これまで夏限定だった「ふくしまピーチホリデイ」が、2025年からは通年イベントに進化しました。一年中「福島の桃」が楽しめるキャンペーンに是非ご参加ください。

ふくしまピーチホリデイ2025 特設サイト

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