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果物について楽しく学ぶ親子ワークショップで「ざんねんなくだもの図鑑」を作ってきました!【ピーチホリデイ2025】

まるえ観光果樹園×こむこむで開催! ワークショップレポート

集合写真

「見た目がちょっと悪いよね」「育てるのがこんなに大変なの⁉」

そんな“ざんねんなくだもの”をテーマにした親子向けワークショップが、今年の「ふくしまピーチホリデイ」キャンペーンの一環として、福島市子どもの夢を育む施設「こむこむ」の主催で開催されました。

このイベントは、2日間かけて果物について楽しく学ぶ親子ワークショップ
1日目は、福島市大笹生の「まるえ観光果樹園」で、果物栽培についてのお話を聞き、農作業体験や桃狩り、食べ比べを楽しみました。
2日目は会場を「こむこむ」へ移し、1日目の発見や体験をもとに、ちょっとざんねんだけど、味はとっても美味しくて、愛おしい……。そんな果物たちを、自分たちだけの図鑑にまとめました

今回は、2日間にわたって行われたワークショップの様子をレポートします!

果物づくりってこんなに大変! 農作業のリアルを体験

青空が広がる夏の果樹園に到着した親子たちを出迎えてくれたのは、「まるえ観光果樹園」の本田さん。まずは、果樹園で育てられている桃・梨・ぶどう・りんごについて、それぞれの特徴や栽培方法、苦労を教えてもらいました。

「ぶどうの実が落ちやすいのは、種あり? 種なし?」「美味しい桃の蜜の色は何色?」など、知っているようで知らない、勘違いされがちな果物の秘密をクイズ形式で学びました。子どもたちも真剣な表情で耳を傾けます。

まるえ観光果樹園の本田さんのお話を聞く参加者

まるえ観光果樹園の本田さん(中央右)の話を聞く参加者たち

続いては、実際に農作業を体験。今回は“アルミシートはがし”という作業にチャレンジしました。桃の木の下に敷かれたこのシートは、太陽の光を反射させて、果実の裏側までしっかり色づけるための大事なアイテム。

でも、その片付け作業は意外と大変! 地面にしゃがんで、熱を持ったシートを丸めていくのは、低姿勢で体力を使う重労働です。本田さん曰く「桃づくりの中でも、とくに大変な作業のひとつ」だそう。

アルミシートはがしの農作業体験
アルミシートはがしの農作業体験

子どもたちも一生懸命お手伝い。農家さんの仕事の大変さを肌で感じることができたようです。

いよいよ桃狩り! 枝の先と幹の近くで味が違う?

農作業のあとは、待ちに待った桃狩り体験! 収穫したのは「暁星(ぎょうせい)」という品種で、小ぶりながらも甘みが強く、人気のある早生種です。

本田さんから「同じ木になっている桃でも、枝の先と幹の近くでは味が違うよ」とアドバイスを受け、子どもたちは真剣なまなざしで桃を選びます。枝の先の桃、そして幹の近くの桃、それぞれに収穫し、味比べをしてみると……、

「枝先の方が甘い!」「なんかこっちはちょっとかため?」と、さまざまな感想が飛び交いました。

桃の収穫体験
枝の先、幹の近く、それぞれの桃を収穫

品種的には味の差が出にくいとのことでしたが、微妙な違いを感じ取った子どもたちの鋭さに驚かされます。また、本田さんから「美味しい桃の蜜は、茶色く見えることがあるけど、それは傷んでいるわけじゃないんだよ」と教えてもらい、「見た目がざんねんでも、実は甘くておいしいんだ!」と納得の様子。

この見た目と中身のギャップこそ、まさにざんねんなくだもの
農作業や収穫を通して、見た目だけでは分からない果物の魅力をたっぷり学んだ時間になりました。

プロのアドバイスでアイデアふくらむ 「ざんねんなくだもの」を図鑑で表現

2日目の舞台は、福島市の中心部にある「こむこむ」。この日は、前日に体験した果樹園での気づきや学びをもとに、世界にひとつだけの「ざんねんなくだもの図鑑」作りにチャレンジします。

用意されたワークシートには「ざんねんなポイント」「でも知ってほしいこと」などを書き込めるスペースがあり、実際に図鑑になったときのイメージが膨らみます。

さらにこの日は、イラストレーターのico.(イコ)さんが講師として参加し、子どもたちに描き方のコツや、表現の工夫をアドバイスしてくれました。

イラストレーターのico.さん

イラストレーターのico.さんが図鑑の作り方をアドバイス

「仕上がりを意識してみよう」「どのように描いたら伝えたいことが正しく、わかりやすく伝わるか?」など、プロならではの視点に、子どもたちも興味津々。アドバイスを聞いて、早速図鑑づくりに取り組む子どもたち、真剣な表情で作品に向き合う姿が印象的でした。

「難しいな~」「ここ、どうすればいいの?」と悩む声も聞こえましたが、ico.さんのアドバイスを受けながら、それぞれの思いがこもった、ユニークであたたかいざんねんなくだものが次々と生まれていきました。

図鑑完成!「ざんねん」から広がる新しい視点

時間いっぱいを使って完成した図鑑のページは、どれも力作ぞろい。樹や葉の様子、果物の色や断面など、子どもたちならではの感性で細部まで観察され、生き生きと描かれていました。

見た目の「ざんねんポイント」だけでなく、「でも中身はとっても甘い」「味はどれもおいしい」といった前向きな視点も添えられていて、作品からは果物への愛情が感じられます

中には、「温暖化の影響で栽培が難しくなる」という気づきに触れたページもあり、福島の農業の未来について考えるきっかけにもなったようです。

出来上がった作品

参加者からは「果物をつくるのはとても大変だとわかった」「図鑑を作るのはむずかしかったけど、icoさんのアドバイスでうまく描けた!」といった声も。


農家さんが愛情を込めて育てた果物が、見た目の理由だけで値段がつかなくなってしまうという現実を、子どもたちは柔らかな感性でしっかり受け止めてくれたようです。
この「ざんねんなくだもの図鑑」が、消費者の感覚を少しだけアップデートしてくれる、そんな一冊になることを願っています

完成した図鑑は、全部で3冊(Vol.1は桃、Vol.2はぶどう、Vol.3は梨とりんご)。ダウンロード可能ですので、プリントアウトしてお楽しみください。

ざんねんなくだもの図鑑vol.1(桃)

ざんねんなくだもの図鑑vol.2(ぶどう)

ざんねんなくだもの図鑑vol.3(梨・りんご)

ざんねんなくだもの図鑑の作り方(折り方)

8月8日(金)からは、福島駅西口の観光案内所や、ピーチホリデイ参加店舗などで順次配布予定です。ぜひ実際に手に取ってご覧になってくださいね!

ふくしまピーチホリデイ2025 特設サイト

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