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「キングカズ」の挑戦 〜福島ユナイテッドFC・三浦知良選手インタビュー 〜
「もっと上手くなりたい」サッカーへの情熱を燃やし続けるキングの姿
たとえサッカーに詳しくなくても、彼の名前は知っている。プロサッカー「Jリーグ」発足時からその人気を牽引し、日本サッカー界の「キング」と呼ばれていることも……。
今年2026年1月、“「キングカズ」こと三浦知良選手が、J3「福島ユナイテッドFC」へ期限付きで移籍”というニュースが、大きな話題になりました。三浦選手にとっては、プロサッカー選手として41年目、そして5年ぶりのJリーグへの復帰。
もちろん私たち観光ノート編集部でも、移籍のニュースを知ってから「キングカズにインタビューを」とずっと企画をあたため続けていたのですが、ついにそのチャンスが巡ってきました!
サッカーに関する話題は専門メディアにお任せし、当メディアでは「観光ノート」らしく、三浦選手の福島市での過ごし方に迫りました。サッカー好きな子どもたちや、全国のファンの皆さんへの熱いメッセージもいただきましたので、ぜひご覧ください!
福島ユナイテッドFCの公開練習を見学
6月初旬、福島ユナイテッドFCの練習場である十六沼公園内の天然芝サッカー場での練習を見学させていただき、その後、三浦選手にお話を伺うことになっていました。
時間になると、クラブハウスから選手たちが続々とピッチへ。コーチの指示とアドバイスにしたがって念入りなウォーミングアップが行われ、次第に本格的な練習に。


プロサッカー選手の練習を間近で見るのは今回が初めてだったのですが、選手の皆さんがボールを蹴るときのズシッと響く重たい音や、チームに分かれて全力でボールを奪い合う迫力に驚きました。

練習はさまざまなメニューが組まれていて、水分補給とわずかな休憩を挟みながらどんどん進みます。
段取りよく道具を準備するスタッフの方など、練習にも多くの方々が関わっていて、監督・選手はもとより、関係者全員が勝利という目標に向かってストイックに努力を続けていることが伝わってきます。
しばらくして、フェンスの外にファンの方が何人も来ているのに気づきました。練習が終わるとファンサービスの時間があって、三浦選手をはじめ何人もの選手がピッチ脇のファンの元に……。
和気あいあいとした雰囲気で選手と話をする方、持参したユニフォームに三浦選手からサインをもらっている方もいました。
ファンの皆さん、お目当ての選手とお話ができて嬉しそうでした。選手の皆さんも平日の練習に熱心なファンが来てくれるのはとても嬉しいのではないでしょうか。

ユニフォームにキングカズのサインをもらうファンの方

多くの選手がファンサービスに応えてくれていました
キングカズに福島のことを聞いてみました!

——福島に来られての第一印象はいかがでしたか?
どうしても僕はサッカーの話題になってしまうのですが、福島はトレーニングする環境がとてもいいなと思いました。ピッチの状態がすごくいいなと。
——福島の「食」についてはいかがですか? お気に入りでよく食べているものなどはありますか?
普段の生活では、調理師と栄養士がついてくれて毎日3食決められた食事をとっていますので、ほとんど外食をしないんです。なので福島の名産を食べるようなお店にはまだ行けていないですね……。
試合の日に東京から仲間や家族が来たときには、たまにレストランに行ったりすることはあります。あと、街の定食屋さんで餃子を食べたことはあります、有名な円盤餃子ではなかったのですが(笑) それでも数回くらいですね。
——オフの日に、福島でのお気に入りの過ごし方はありますか?
そうですね……、練習以外はほとんど家から出ないんですよね。家の近くで顔を剃ってもらったり、決まったカフェに行くくらいで、なかなか観光もできていません。
たまに市内の温泉には行きますよ。この半年で4回くらい行きました。
——普段から身体のコンディションをコントロールされているから、オフだからといって変わらないのですね
はい、変わったことは何もしていないですね。びっくりするくらい(笑)

——福島のサッカー好きの子どもたちに向けて、夢を叶えるためのアドバイスをいただけますか
夢を叶えるために大切なのは、やっぱり「諦めないこと」ですね。
夢に向かっていく中では、上手くいかないことのほうが多いと思うんです。僕らでも日々、反省の毎日ですから。「あれが上手くいかなかった」「今日は体が重くて思うように動かなかった」とか、そんなことの連続で、決していいことばかりではありません。
目標を持って、情熱を燃やし続けるのはすごく難しい。だからこそ、情熱を維持して諦めずに続けるためには、まず自分自身が「楽しくやること」。それが大事ではないかなと思います。
——三浦選手がこれほどまでに情熱を維持できる、その原動力はなんでしょうか
単純に、試合に出た時にいいプレーをしたい、サッカーがもっと上手くなりたい、まずはそこです。根本的なことですね。まだまだ努力が足りないなと思っています。
——「キング」と呼ばれる三浦選手が、今もなおそのように思っていらっしゃるのはすごいことだと思います。最後に、福島をはじめ全国にいるファンの皆さんへのメッセージを!
いつも本当に多大な応援をいただいて、感謝しています。福島でもそうですし、試合で全国に行きますが、アウェイの試合でも本当に大きな声で自分の名前を呼んでもらい、声援を送ってもらっています。
その期待に応えられるようにいいプレーをしたいので、ぜひまたスタジアムでお会いしたいなと思います。

「キング」の挑戦は続く
キングカズは、取材記者それぞれに向き合い、サッカーに疎い私の質問にもていねいに対応してくれました。
気の張る質問ではなかったこともあってか、まぶしいような笑顔でまっすぐ目を見て答えてくれて、こちらが照れてしまうほど。いま見ているこのままを写真に残せないかと、インタビューのあいだ撮れなかったのが残念です。
テレビで見るより何倍も素敵で、そしてなにより「紳士」だなと感じました。
自分のすべてをサッカーに捧げ、情熱を燃やし続ける。
多くは語らなくとも、自らの行いで、チームはもとよりJリーグや日本サッカー界を背負ってきた姿が私にも垣間見え、三浦知良選手が「キング」と呼ばれる理由がわかった気がします。

6月13日には、17年ぶりとなる「JリーグオールスターDAZNカップ」が国立競技場で開催され、ファン・サポーター投票によって選出された三浦選手は、史上最多となる10回目の出場を果たしました。開幕試合に先発で出場、ファンの大きな声援を受けていました。
そして、三浦選手と福島ユナイテッドFCとの契約期間は今年の6月30日までとなっていますが、もし契約の延長が実現したら、来年60歳を迎えるキングカズが「還暦のJリーガー」として、ここ福島で記念すべきシーズンを迎えることになります。そうなると地元福島の私たちとしても大変嬉しいですよね。期待して正式な発表を待ちたいと思います。
ひたむきにサッカーと向き合い続ける三浦知良選手は、これからも私たちに「挑戦する姿」を示し続けてくれるでしょう。
福島市民をはじめ、全国のファンが応援しています!
福島ユナイテッドFCの試合や練習公開日を知るには

福島ユナイテッドFC・公式ウェブサイトの「スケジュール」のページを見ると、その月の試合予定や、トレーニングの予定が掲載されています。
「ファンサービスあり」と記載されている日は、指定エリアから練習を見学することができます。
見学の際は、ルールや注意事項をご確認の上、マナーを守って、選手の皆さんへあたたかい声援を!
また、福島ユナイテッドFCは、東日本大震災と原発事故による福島の風評被害を払拭し、地域に貢献するため「農業部」の活動も行っていることが知られていますが、その活動内容やECサイトも公式サイトから見ることができますよ。