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福島駅から阿武隈急行に乗って、大人気イベント「あぶQ★焼肉ビールまつり」へGO!

おいしく楽しくローカル線に乗って応援!

福島駅から、阿武隈川の流れに沿うように宮城県の槻木駅へと向かう、「あぶきゅう」こと阿武隈急行線。全長54.9kmのローカル線です。

その阿武急に乗って、焼肉と生ビールを心ゆくまで楽しもうという「あぶQ★焼肉ビールまつり」が、9月に3回開催されました。

編集部で初日に参加してきましたので、福島駅から出発して帰ってくるまでを写真でご紹介します。

「こんなにお得で大丈夫⁈」と心配になるほど大満足だったこのイベントの一部始終を、ぜひご覧ください!

「あぶQ★焼肉ビールまつり」ってどんなイベント?

「あぶQ★焼肉ビールまつり」は、福島駅17:32発の下り列車と、宮城県の槻木駅17:32発の上り列車の両方から「あぶくま駅」に隣接する「丸森町 産業伝承館」に集合し、生ビール飲み放題&大槻ファームの豚肉を90分食べ放題で、4,500円という太っ腹企画。
さらに、沿線自治体が提供してくれた自慢のお土産が当たる「ビンゴ大会」も(参加費100円)。

チケットは、阿武急の福島〜槻木フリー乗車券と、ビールまつり参加券がセットになっています。

2026年は、9月4日(金)、11日(金)、18日(金)の3回開催で、各回50名限定。編集部は運良く初回に申し込めたものの、あっという間に全3回のチケットが完売となってしまいました。

17:32 福島駅を出発、プチ旅行気分であぶくま駅へ

さあ、それではビールまつり参加券と乗車券がセットになったチケットを手に、阿武急のホームに向かいます。
私たちは今回、JR福島駅東口から一度外に出て阿武急の改札口に回りましたが、新幹線や東北本線から乗り継ぐ方は、駅から出ずに乗り継ぐこともできますよ。

これから約40分かけて「あぶくま駅」へと向かいます。
通勤・通学の方たちに混ざって、自分たちはちょっとした非日常感を味わえる、このローカル線の旅情あふれる雰囲気がたまりません。

ホームに来ていた列車を見ると、窓枠のところに缶ビールが数本並んでいるボックス席もあって、きっと目的地(焼肉ビールまつり)が一緒なんだろうなと想像してニンマリしてしまいました。

途中、列車はフルーツ王国らしい桃畑の脇を走り抜け、阿武隈川を渡っていきます。

この日は一日曇っていたのですが、途中駅で停車しているあいだにふと気づくと、空が綺麗な夕焼けに染まっていました。ローカル線の車窓から眺める夕焼けは、ひときわセンチメンタルな気分になりますね。心に染みます。

おしゃべりをしているあいだに、下車する「あぶくま駅」に到着です。

ホームのすぐ向こうに明かりが漏れる建物が見えます。こちらが「丸森町 産業伝承館」、焼肉ビールまつりの会場です。

この時間はもう暗いので周囲の景色はよく見えませんが、水音が聞こえてくるので、阿武隈川がすぐ近くを流れていることがわかります。

実は、あぶくま駅と産業伝承館は、令和元年の東日本台風で阿武隈川が氾濫し、大きな被害を受けました。記事の後半で阿武急の歴史に少し触れますが、この産業伝承館で焼肉ビールまつりが開催されるのは7年ぶりとのこと。

18:30〜 焼肉ビールまつりスタート!

会場には宮城県側から上り列車でやってきた参加者の皆さんが先に着いていて、下り列車で到着した私たちが合流。総勢50名の参加です。

主催者の開会挨拶のあと、お待ちかねの生ビールで乾杯〜〜!

どんどんお肉を焼くのだ!

各テーブル、皆さん同じ職場やグループの方が多いようで、和気あいあいと盛り上がってます。
あっというまに、焼肉の煙で会場内が白くかすんできました(笑)。

ビールは空いたジョッキを持って、自分でサーバーにお代わりを注ぎに行くスタイル。

お肉と野菜は、食べたかな〜というころには、係の方が「お代わりどうですか!」とどんどん持ってきてくれるので、ビール、肉、ビール、野菜、ビール、肉、肉、ビール……と無限ループです。

「大槻ファーム」の豚肉はやわらかくて美味。そして生ビールがフルーティーで旨いんですよ。最高!

さて、熱気の中、ビンゴ大会が始まりました。参加費は100円で、阿武急沿線の各自治体から、お酒、お菓子、特産品やあぶQポロシャツなどのお土産がずらりと並んでいます。

ざっとご紹介すると、福島市から「日本酒 宙飛ぶ宴絆」、USO未確認燻製物体「燻製たまご」、丸森町「日本酒 猫姫」「クラフトジン 竹霖之風」、伊達市「RYOZENステンレスカップ」などなど……。


早くビンゴになった人から、好きなお土産を選べます。最初にビンゴだった方は「ちょっとお値段が張りそうなクラフトジンをいただいちゃいました!」と嬉しそうでした。

私はトリプルリーチまできてなかなか当たりませんでしたが、なんと最後の賞品でビンゴ! 角田市「たまご舎のお菓子セット」をいただきました! ありがとうございます〜!

盛り上がったビンゴも無事終了、焼肉も満喫し、そろそろ帰りの列車がやってくる時間になりました。

アナウンスに促されて、福島行きの列車に乗る人たちから先に帰路に着きます。いや〜大満足でした。

20:10 あぶくま駅から帰路に。20:57 福島駅着

係の方に見送られ、やってきた列車に無事乗り込んで、ビールまつりの参加者だった隣のボックス席のおじさま3人組にお話を伺ってみました。

皆さん大学の同級生。すでに定年退職されているお歳で、2か月に一度、年金支給日後の金曜日に仲間で集まって一緒に出かけているのだそう。福島から飲んで帰るときに「焼肉ビールまつり」のポスターを見て、これに行こうと話がまとまって今回参加したとのこと。

私も年金をもらう年齢になったら、こんなふうに楽しみたいです。
学生時代からの友情が続いていて、いいですね!

そんなお話を聞いていたら、帰りはあっという間に福島駅に到着でした。

あ〜楽しかった! これは大人気なのも納得です。
今年は発売開始から2週間ほどで全3回分のチケットが売り切れてしまったということで、次回の焼肉ビールまつり参加を狙う方は、情報が出たら早めに手配してください。もちろん福島市観光ノートのイベント情報でもお知らせします!

阿武急の歴史をおさらい

阿武隈急行は、宮城県内の丸森駅と槻木駅を結ぶ国鉄 丸森線を引き継ぎ、1986年に第3セクターとして営業を開始しました。その2年後に、福島駅までの全線が開通。この記事では割愛しますが、国鉄時代から長きにわたる紆余曲折を経て、ようやくの全線開通となったのだそうです。

そんな阿武急ですが、2019年(令和元年)の東日本台風により阿武隈川が氾濫し、大きな被害を受けました。なかでも、今回の「あぶQ★焼肉ビールまつり」の会場となっているあぶくま駅はホームが流出し、隣接する「産業伝承館」に土砂が流れ込むなどの被害がありました。全線で運転を再開できるまでに、およそ1年かかっています。

それ以前にも、2011年の東日本大震災で被災。このときはわずか2か月で全線復旧しました。

度重なる災害にも負けずに力強く立ち上がってきた「あぶきゅう」の軌跡は、福島そして宮城の復興の象徴でもあるのです。

2026年4月からは「みなし上下分離方式」を導入し、地域の大切な足として、沿線自治体がその運営を支えています。

阿武急はイベントや企画を多数開催しています

阿武急では、沿線の魅力発信と利用者増を目指して、さまざまな楽しい企画が定期的に開催されています。その一部をご紹介します。
鉄道ファンはもちろん、旅好きの方にも刺さるはず!

阿武急とJR東日本とのコラボ企画

2026年3月7日には「阿武隈急行8100形 仙台〜郡山の旅」がJR東日本とのコラボ企画として催行されました。

運転体験

ふくしまデスティネーションキャンペーン(DC)の特別企画として、2026年4〜6月に「阿武隈急行運転体験」を開催。走行距離が前回の2倍(合計680m)になり、運転士が行う「直通ブレーキ扱い」も体験できるという、鉄道ファン垂涎の本格的な内容だったそうです。来年2027年のアフターDCも乞うご期待。

阿武急サイクルトレイン

自転車をそのまま列車に乗せて、目的の駅まで行くことができるサイクルトレインを運行。車内への自転車持ち込み料は無料です。
阿武急沿線には、初心者から上級者まで、サイクリングに向いたコースがありますよ! 福島市内なら、飯坂温泉を起点にしたサイクリングコースがおすすめ。

貸切列車

阿武急の車両を貸し切りできるサービスも! 臨時列車としての運転も可能だそうです。
ちなみに料金は、

  • 福島~丸森以遠の1往復 88,000円(税込)
  • 福島~丸森までの区間(梁川〜槻木など)の1往復 55,000円(税込)
  • 全区間の片道 55,000円(税込)

と、例えば同窓会や、会社・地域のイベントなど、人数が集まれば利用できそうな料金ですよね! オリジナルのヘッドマークや、音響機器の貸し出しなどもオプションで用意してもらえます。

車両基地見学

鉄道ファンには見逃せない「車両基地見学」情報。阿武急では、車両基地での撮影会や簡易検査の見学など、できるかぎり要望に応えてくれるそうですよ。

貸切列車・車両見学の料金や申し込み方法については、公式サイトをご覧ください。


合わせて、フリー切符や割引切符もご紹介。

阿武急の日 フリー乗車券

毎月第1日曜日と、元日、鉄道の日(10月14日)に発売される、阿武急1日乗り放題のフリー切符です。料金は大人600円/小児300円。
駅(福島・保原・梁川・丸森・角田の各駅)または、車内(車掌乗車の場合)でお買い求めください。

運転免許返納割切符

今年6月に公開された、舘ひろしさん主演・福島ロケが話題となった映画「免許返納!?」つながりでご紹介!
阿武急では、運転免許証を自主返納された方を対象に、3割引で切符が買える割引制度を実施しています。有人駅の窓口で運転経歴証明書または運転経歴証明書交付済シールを提示して購入してください。
なお、県外の方も対象となりますので、ぜひ福島観光にご利用ください。

人気企画についてお話を伺いました

最後に、阿武隈急行株式会社 企画営業課の舘山 純さんにお話を伺いました。

——阿武急ではさまざまなイベントが企画されていますが、特に人気があるのはどれですか?

舘山さん:イベントで特に人気があるのは、貸切列車と車両基地見学ですね。やはり鉄道好きの方にとても刺さるようです。車両基地の中を見る機会は一般にはなかなかありませんし、列車を貸し切るというのも鉄道ファンの方にとってはある種のステータスなのだと思います。この2つは随時募集していて、毎月1回くらいはお申し込みがあります。

——貸切列車では、皆さんどんな楽しみ方を?

舘山さん:本当にさまざまです。ただ自分の乗りたい区間を独り占めして乗られる方もいれば、モーター音や車内放送を録音される方も。常識の範囲内であれば、何をしていただいても構いません。
料金についても、鉄道ファンの方からすると「むしろ安い」というお声が多いですね。仲間内でお金を出し合ってご利用いただくケースが多いです。

——焼肉ビールまつりは今年は秋に3回開催ですが、今後も継続の予定ですか?

舘山さん:はい。今回はお申し込みも好評で定員に達するのも早かったので、今後も継続していければと思います。またチケットの購入方法についても、県外の方にも購入いただきやすくなるよう検討していきたいと考えています。

ローカル線に乗って、楽しく応援!

地域住民の足として、また旅先では地元の方たちの日常に溶け込みながら旅情を満喫できる、魅力あふれるローカル線。

しかし、利用者の減少などによる経営難で、運行廃止となってしまう路線が少なくありません。私も旅行で何度か乗ったことがある、金魚ねぷた・りんごねぷた列車で知られる青森県の弘南鉄道 大鰐線も、残念ながら2028年3月末をもって運行休止が決まっています。

地方で暮らしていると移動では車を使わざるを得ないことが多いのですが、私も旅先はもとより地元でも積極的に鉄道や路線バスに乗って、楽しみながら応援したいなと思います。のんびり移動するのは、心持ち一つでとても贅沢な時間になりますよね。

福島に旅行で来られる皆さんもぜひ、阿武隈急行や飯坂電車などのローカル線を楽しんでいただけたら嬉しいです。

阿武隈急行 公式ホームページ

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