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【体験レポ】標高1,600mの天空の楽園へ! 星空に包まれる「浄土平星まつり」を満喫

星まつり当日の様子を、アクセスからイベント・食まで詳しくレポート!

福島市街地から車を走らせること約1時間。磐梯吾妻スカイラインを上りきった標高1,600mに位置する「浄土平」は、まるで別の惑星に降り立ったかのような、荒々しくも美しい絶景が広がる地です。

2026年6月13日、この場所で、ふくしまDC特別企画として「浄土平星まつり」が開催されました

高い建物や電柱といった視界を遮るものが何一つない大パノラマの中、五感をフルに使って星空と浄土平の魅力を堪能できるこのイベント。
特別なひとときを求めて、熱心な天体ファンから、小さなお子様連れのファミリー、シニア世代のご夫婦まで、多くの人々が集った当日の様子を、体験談とともに詳しくレポートします。

【出発前にチェック】浄土平を最大限に楽しむためのアクセス&服装ヒント

浄土平への道のりである「磐梯吾妻スカイライン」は絶景スポットとしても知られています。私は今回マイカーで向かいましたが、急カーブが続く山道、特に夜間は街灯一つない真っ暗な道になるため、運転には終始高い集中力が求められます。

道中、野生の猿の群れに遭遇するというサプライズがあり車内は盛り上がりましたが、往復ともに運転による疲労感もそれなりにありました。

そのように、車の運転に不慣れな方、また新幹線などで福島に来られた方のために、星まつり当日はJR福島駅西口から浄土平への特別便「浄土平スカイアクセス」が運行されました

通常は午前中発の3便(予約制)が運行されており、登山客や観光でいらした方たちの手軽な交通手段となっています。

星まつり当日は、浄土平スカイアクセスの特別便が運行

また、訪れる際に必ず頭に入れておきたいのが、徹底した防寒対策について。標高1,600mに位置する浄土平の気温は、下界の3か月前相当の涼しさでした。

特に日没後は一気に冷え込み、長袖を着ていても、天体観測のために立ち止まっていると身体の芯から冷えてくるほど。毛布を持参しているベテラン参加者の姿もあり、防寒着やブランケットが必須であると感じました。

日没前の浄土平:アクティブに楽しむ時間

星まつりは明るいうちから始まっており、午前中には「吾妻山火山観察会」や「浄土平さんぽ」といった自然を満喫するプログラムが用意されています。これらは事前申込制の人気企画で、浄土平特有の地形や植物を深く知る絶好の機会です。

私は夕方から現地を訪れましたが、浄土平に着いてまず目に飛び込んできたのは、吾妻小富士を楽しそうに登る人々の姿でした。中腹の縁と山頂の無骨な土色、そして行き交う人々のシルエット。
いつもより澄んで見える青空の下で、和気あいあいとした空気が広がっていました。

さて、星まつりの会場となる浄土平には、レストハウス、ビジターセンター、天文台といった複数の施設があり、それぞれで異なるプログラムが同時進行しています。

正面左側がビジターセンター、中央銀色のドームが天文台、写っていないが右側にレストハウスがある

最初はどこへ行けばよいか少し迷いましたが、受付で配布された案内チラシに情報が分かりやすく掲載されており、とても助かりました。さらに会場の各所にはこのチラシを大きく印刷したものが掲示されていて、小まめに確認できるのがありがたかったです。

プログラム紹介:会場を彩る音楽と星の饗宴

夕方以降の時間帯も、星空を待つひとときを特別な体験にしてくれる多彩なプログラムが用意されていました。音楽やアート、そして星空の予習まで、見て聞いて楽しめる仕掛けが満載です。

吾妻山の雄大なパノラマに響く「ヴァイオリン生演奏」

屋外の天体観測エリア(駐車場)では、郡山市出身のヴァイオリニスト・草野美香氏による生演奏が行われました。吾妻山の雄大な山並みと広い空をバックにした開放感あふれるロケーションで、1回15分の演奏が計3回行われます。やわらかく流れるような音色が響くと、足を運び耳を傾ける観客が次々と増えていきました。

心を和ませる「ミニライブ」

レストハウス2階では、音楽ライブが開催されました。

前半は「ギターデュオ・紡ぎ」によるクラシックギターの演奏。MCでは「クラシックギターはあまり馴染みのない方も多いかもしれませんが……」とありましたが、ジブリの名曲をはじめ、クラシックギターデュオの魅力を最大限に引き出す美しい楽曲の数々が披露され、多くの人がその音色に引き込まれていきます。
散策の疲れを癒すようにリラックスして聴き入る人々の姿が印象的でした。

後半は、飯舘村在住のシンガーソングライター・shimvaさんによる弾き語り。帰宅時間の都合で最後までいられませんでしたが、階下まで伝わってくる活気と熱気から、会場が一体となって盛り上がっている様子が手に取るように分かりました。

「星づくし展示会」と「移動式プラネタリウム」

浄土平ビジターセンターでは、福島天文同好会による写真展が開催されていました。肉眼では捉えきれない星々の輝きや色彩、宇宙の広がりを表現した作品たちは、どれも息を呑むほどの美しさ。

熱心な天体・カメラ愛好家たちの情熱がストレートに伝わってくる作品ばかりで、多くの方々がじっくりと見入っていました。

レストハウス2階の「移動式プラネタリウム」も大人気でした。各回20分ずつ投影となっており、靴を脱いでリラックスしながら、解説付きでその夜の星空を予習できます。日没を待たずに、お昼の時間帯から気軽に星空気分を味わえるのが嬉しいポイントです。

グルメレポート:限定メニューと心も温まる福島の味覚

「浄土平星まつり」では、星空を待つ時間や天体観測のお供にぴったりな、胃袋も心も満たしてくれるグルメも並んでいました。この日だけの限定メニューから、冷え込む山の上で恋しくなる熱々グルメまで、会場を賑わせた食のレポートをお届けします。

完売必至! 星まつり限定ハヤシライス

レストハウス1階では、約200食限定のスペシャルメニューとしてハヤシライスが登場しました。18時の販売開始に合わせて長蛇の列ができ、なんと20時頃には完売してしまうほどの人気ぶり。

ご飯がかわいらしい星型にかたどられ、夜空の星に見立てたコーンが散りばめられた一皿で、目で見ても楽しめる工夫が嬉しくなります。

さらに2階では18時半からミニライブがスタートし、生演奏をBGMにしながらいただく夕食は格別な味わいでした。

多彩なメニューのキッチンカー

屋外にはキッチンカーも出店。ケバブサンドやタコスといった片手で食べられるメニューから、寒い夜に嬉しいアツアツおでんまで提供されていました。

常に10組ほどの列ができており、レストハウスの限定メニューが完売した後はさらに列が伸びていました。出店数が限られているため、お子さん連れの方などは軽食を持参するのも賢い選択かもしれません。

サツマイモの甘みに癒される、干しいも・焼き芋販

「“星”まつり」にちなんだ「“干し”いも」の出店という粋な出店もありました。二本松市で栽培から加工まで手がける「E-FARM」のブースでは、甘くて柔らかな干しいもや、チョコを組み合わせた新感覚スイーツが並んでいました。

さらに、レストハウス入り口で販売されていた「焼き芋」は1つ300円という驚きの安さ。ねっとりほくほく、皮まで美味しい焼き芋は、冷えた体にじんわりと染み渡ります。こちらも19時台には完売するほどの人気でした。

クライマックス:星空に包まれて

グルメや音楽を楽しみながら過ごすうちに、いよいよ日が落ちてきて、待ちに待った天体観測の時間です。

天体観測エリア(駐車場)ではスピーカーマイクを使った星空ガイドが始まり、専門知識がなくてもわかるよう、今見上げるべき夜空の見どころを教えてくれます。

「西の空に金星と木星が見えますよ」というガイドの声に導かれて空を見上げると、日没とともに一番星、二番星が驚くほどくっきりと浮かび上がってきました。

街明かりに霞むことのない、本物の星明かり。空気が澄み切った標高1,600mのこの場所だからこそ出会える、圧倒的な夜空がそこにはありました。

3月並みの涼しさを和らげるために湿原を散策しながら、子どもたちと一緒に「あっ、見つけた!」「どこどこ?」とはしゃいで夜空を指差す時間は、かけがえのない思い出です。

なお、今回の星まつりでは、当日配布の整理券で参加できる「天体望遠鏡コース」も用意されていました。

こちらは日本一の標高にある公共公開天文台で、大型望遠鏡を使った本格的な観望ができる特別なコース。より深く宇宙の神秘に触れたい方には外せないプログラムとなっています。

誰もが星空を楽しめる「浄土平星まつり」

「浄土平星まつり」を体験して実感したのは、専門知識がなくても、訪れた人それぞれが思い思いのかたちで星空の美しさに触れ、感動できる場所だということです。

紹介したプログラムの多くは事前予約なしで参加できるもので、会場を巡りながらイベントの高揚感と癒やしを味わえ、十分に満足できる内容でした。

「星にはあまり詳しくないけれど、綺麗な空が見たい」

「大切な人と、特別な思い出を作りたい」

そんな方にこそ、ぜひ浄土平に足を運んでいただきたいと思います。家族連れにはもちろん、友人同士のドライブやカップルのデートにも心からおすすめしたい場所です。

ぜひ、防寒着をしっかり準備して、標高1,600mの「天空の楽園」を体験してみてください。

浄土平スカイアクセス運行中

JR福島駅から高湯温泉を経由して「磐梯吾妻スカイライン」を通り、標高1,600mの別天地「浄土平」へ。 新幹線を降りてからそのまま、ダイレクトに雲の上の絶景へと向かうことができる、最もスマートな往復交通手段です。

現在は午前発の3便が、予約制で運行しています。詳細・予約については以下のページをご覧ください。

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