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福島でしか食べられない苺「ゆうやけベリー」と地元愛が生んだ絶品スイーツ
生産者の想いを街が繋ぐ! 福島でしか食べられない春〜初夏の味覚をご紹介
フルーツ王国として知られる福島市。この季節、街歩きの途中でぜひ味わっていただきたい「特別なフルーツ」があるのをご存知でしょうか。
それは、福島県オリジナルの苺品種「ゆうやけベリー」です。
年中スーパーで苺が買える時代ですが、太陽の光をたっぷり浴びて育つ苺の本来の旬は、まさに春から初夏。この時期の福島だからこそ味わえる、とびきりの苺スイーツたちが今、街のあちこちを鮮やかに彩っています。
目次
デリケートゆえに福島限定「ゆうやけベリー」の魅力と悩み

この「ゆうやけベリー」は、福島県が10年もの長い歳月をかけて研究・開発を進め、2022年にようやく本格的な生産と販売が開始されたばかりの、期待の新品種です。一口かじれば、鼻に抜ける芳醇な香りと、瑞々しくて強い甘みが口いっぱいに広がり、思わず頬が緩んでしまうほどの美味しさです。
そんな魅力溢れるゆうやけベリーですが、デビュー早々にある大きな「悩み」を抱えていました。
それは、美味しさゆえの「果肉の柔らかさ」です。デリケートで傷つきやすいため、トラックに揺られる長時間の遠方発送には向いていませんでした。 「せっかく美味しく育てたのに、県外の遠くの人たちに届けることが難しい……」
生産者の方々は、売り先に頭を抱える事態になっていたのです。
悩みを強みに変える! 地元愛から生まれた共創の輪
この冬、そんな頭を抱える農家さんたちの力になれたらと、地元のお店や事業者たちが立ち上がりました。
きっかけとなったのは、少しの傷などで市場に出回らない“規格外のフルーツ”を美味しいメニューに変えて提供している通年キャンペーン「ふくしまピーチホリデイ」です。この参加店などを中心に、福島のフルーツをもっと楽しむための“美味しい作戦会議”として「異業種交流会」が開催されました。

異業種交流会の様子
会場には、苺の生産者や「地元の美味しい素材を使いたい」という飲食店、「自慢の加工品をより多くの人に届けたい」と願う事業者など、多様なプロたちが集結。みんなでゆうやけベリーを試食しながら意見を交わしました。

「とちおとめ」と「ゆうやけベリー」の食べ比べ
そこで生まれたのが、「柔らかくて遠方には送れない」という農家さんの悩みを、「ここでしか提供できない特別なスイーツ」という飲食店の強みに変える、クリエイティブな連携でした。
「遠くに送れないなら、福島に来て、この街で食べてほしい!」 そんな熱い地元愛から、遠くへは送れないデリケートな苺だからこそ味わえる特別なスイーツが、今、福島市のあちこちで誕生しています。
福島でしか味わえない!「ゆうやけベリー」スイーツ
手軽に楽しめるテイクアウト商品から、ゆったりと味わう贅沢なアフタヌーンティーまで、個性豊かに誕生した注目の「ゆうやけベリー」スイーツたちを5つご紹介します。
① これぞプロの技!「Cortile(コルティーレ)」のアフタヌーンティー

金額: 4,700円/人、プラス330円(税込)でワンドリンク付き
花見山公園の近く、四季折々の美しい景色を望みながら食事を堪能できるイタリアンレストラン「Cortile(コルティーレ)」。ここでは、テーブルに運ばれてきた瞬間、思わず「わぁっ!」と歓声が漏れるほど華やかなアフタヌーンティーを提供しています。
驚くべきは、このセットにゆうやけベリーが20粒以上も使われていること!
シュークリームの皮や苺の乾燥パウダー、アイスクリームに至るまで既製品を一切使わず、料理長が一から手作りしています。本物の巨大な苺に見える精巧なムースや、甘さを心地よくリセットしてくれる絶品のセイボリー(塩気のある軽食)など、作り手の遊び心と本気が詰まった品々が並びます。
ゆうやけベリーの個性を引き立てるため、何度も試作を重ねてたどり着いた味わいは、一口ごとに感動が広がります。絶景のなかで五感で楽しむ至福のひととき。さらに詳しいメニューの魅力や開発秘話は、ぜひ下記の詳細記事をご覧ください!
- 提供期間:提供中〜5月末日予定(出荷状況により早まる場合あり)
② 和の奥ゆかしさとジューシーさが絶妙ないちご大福「果寿庵」

金額: 590円〜620円(税込)
フルーツ大福のプロフェッショナル「果寿庵」が手がけるのは「抹茶いちご大福」です。
ゆうやけベリーの瑞々しさを最大限に引き立てるべくタッグを組んだのは、福島市の老舗茶舗「松北園」。半分に切った大福の断面は、鮮やかなゆうやけベリーの赤色と特製抹茶あんの深い緑色が織りなす見事なコントラストで、思わず写真を撮りたくなる美しさです。
一口かじると溢れ出す果汁に、上品なほろ苦さの抹茶あんが絶妙に絡み合います。苺の強い甘みを奥深い抹茶の香りが優しく包み込み、柔らかく仕上げられたお餅が全体をふんわりと包みます。日本茶はもちろん、コーヒーと一緒にいただいてもホッと心が和む、大人のための上質なスイーツに仕上がっています。
- 提供期間:2026年3月24日〜(いちごの仕入れ状況による)
③ 視覚と食感で楽しむ「大吉」の食べるいちごミルク

金額: 680円(税込)
次にご紹介するのは、吉井農園を運営する株式会社大吉がキッチンカーで手がける「食べるいちごミルク」です。
大吉が開発のテーマに掲げたのは、「ゆうやけベリーの魅力を最大限に引き立てながら、視覚・食感・余韻に至るまで上質さを感じられる一品に仕上げること」。その言葉通り、単なるドリンクの枠を超えた、“食べる体験価値”を持つデザートが完成しました。
カップの中で鮮やかな赤色のジャムと柔らかな白色の牛乳プリンが美しいマーブル模様を描きます。ストローで吸い込むと、果肉感を残したジャム、なめらかなプリン、軽やかなホイップが口の中で一体に。さらに、砕いたアーモンドやチョコレートの小枝が絶妙な食感のアクセントを生み出します。
- 大吉、クレープ屋KoRainで販売予定:詳細は吉井農園の公式SNSで随時お知らせ
④ 旅館ならではの変幻自在なおもてなし「松島屋桃香」

日々届けられる苺のコンディションに合わせて、変幻自在なアプローチで楽しませてくれるのが「松島屋桃香」です。
例えば、形が良い苺はそのまま「泡ハチミツ」をかけて。他にも甘酒を加えたアイス、ブランマンジェ、イチゴだらけのゼリー、クリームチーズと生ハムを合わせた一皿など、その日の苺の状態を見極めたメニューが日替わりで登場します。使い切れないときは煮込んでシロップや特製ジャムにしてストックするなど、余すことなく生かす工夫が光ります。
食前酒は特にお客様から好評だそうで、「売ってください!」と声が上がるほどの人気ぶり。「今日はどんなお料理になってる?」と女将さんと会話を交わすのも、旅館ならではの楽しみ方です。
⑤ 新鮮な苺をそのまま味わうなら!「ent」

「フレッシュな苺をそのまま食べたい!」という方には「ent」がおすすめ。あえて手間のかかる「土耕栽培」にこだわっている髙橋農園のゆうやけベリーを販売しています。大地の栄養をダイレクトに吸い上げた苺は香りが強く、昔ながらの濃い味わいが楽しめます。
箱入り販売のほか、もっと気軽に楽しんでほしいという想いから、手軽に味わえるカップスタイルでも用意されていました。
- 現在は販売を終了しています
福島の街で特別な苺、ゆうやけベリースイーツとの出会いを
「遠くへは届けられない」という生産者の悩みは、地域の絆と情熱によって「福島でしか味わえない特別なメニュー」へと生まれ変わりました。
農家さんの愛情と、お店の皆さんの工夫が詰まったスイーツは、どれも福島を訪れたからこそ出会えるとっておきのものばかりです。一口食べれば、ゆうやけベリーの芳醇な甘みとともに、福島の人々の温かさも伝わってくるのではないでしょうか。
初夏の新緑と風が心地よい季節に 「どのお店から巡ろうかな」とワクワクしながら、福島の街に遊びにきてください。最高に美味しい形になったゆうやけベリーたちが、街のあちこちで皆さんをお待ちしていますよ。



