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【福島市観光ノート】これまでの歩みと編集部のご紹介

フリーランスの活躍が成長の鍵に

コロナ禍の中でスタート、この1年半の歩み

あけましておめでとうございます。福島市観光ノート編集長の熊坂仁美です。おかげさまで観光ノートも今年3年目を迎えます。新しい年の幕開けを機に、これまでのストーリーや私たち編集チームについて改めてご紹介をさせていただきます。

「観光ノート」が誕生した理由

観光ノートは、福島市の外郭団体「DMO 福島市観光コンベンション協会」(以下当会)が運営する観光Webメディアとして2020年7月にスタートしました。それ以前は、いわゆる観光協会のホームページとして、市内観光スポットの紹介やイベント情報などを更新していくもので、運営は外部委託、更新は協会職員が業務の合間に行っていました。

しかし、福島市の多彩な魅力を発信し、「ぜひ福島市に来てください」というメッセージをより多くの方に届けるためには、お知らせ的な情報発信だけでは不十分です。さらに、観光を軸とした地域づくり法人である「DMO」候補(当時)として、地域づくりの舵取り役を目指す当会にとって、観光事業者や一般市民の皆様にきちんと取材した記事を多数配信し、運営も内部で行う「自社メディア型」のホームページが必要でした。当会理事である私はプロジェクトのアドバイザーとして、市の担当職員とともにリニューアルを進めていきました。

コロナ禍で永遠に失った「絶好の機会」

約半年にわたるリニューアルプロジェクトを経て誕生した「福島市観光ノート」。しかしそのタイミングは最悪と言うべきものでした。2020年、2021年と2年にわたり新型コロナの感染拡大が進み、度重なる緊急事態宣言が発令されました。観光関連施設の休業が続き、毎年行われていた行事も軒並み中止、観光に関する情報をなかなか届けにくい日々。いくら魅力を伝えても「来て下さい」と言えないジレンマに、記事を担当するライターたちも頭を抱えました。

コロナ禍はとりわけ福島市にとって打撃のみならず大きな機会損失となるものでした。2020年前半、福島市を舞台にした朝ドラ「エール」が放映され、夏にはそれに連動するようにTOKYO2020の試合が市内で行われることになっており、国内へのアピールはもちろん世界に向けた風評払しょくの絶好の機会であったのです。

しかしコロナによってオリパラは1年延期。朝ドラによる誘客効果も外出自粛とイベント中止によって壊滅状態。翌2021年に敢行されたオリパラまでもが無観客試合となり、「絶好の機会」は永遠に失われることとなりました。福島市のWebメディアとしてこの機会を大いに盛り上げ、後押しするはずだった観光ノートでしたが、不可抗力の疫病と「自粛」の嵐の中では無力でした。

「ピンチをチャンスに」を後押し

しかし、悪条件をチャンスと捉え、地域貢献に前向きに駒を進めていくのは、これまで複数の過疎地を逆転の発想で活性化させてきた当会事務局長 吉田秀政氏の最も得意とするところです。2020年には全国のフリーランスと市内事業者をマッチングさせる、その名も「ピンチをチャンスにプロジェクト」を皮切りに、コロナ明けの飛躍の時に備えて力を蓄えるための施策を次々に打ち出し、観光ノートはその取り組みを発信する役割を担いました。

「ふるさと納税」もそのひとつです。2020年4月より協会は福島市よりふるさと納税業務を受託、 1 年で600%増という急成長を遂げ県内トップに躍進しました。その成長の後押しのひとつとして、返礼品の主力となる果樹農園や加工業者、福島牛の生産者など事業者への取材やインタビュー特集がありました。また大きな打撃を受けた飲食事業者への来訪者促進支援「ふりかエール旅キャンペーン」に連動し、エリアごとのお店の紹介を行うなど、個店やそのオーナーの魅力にフォーカスを当てていきました。

年間PV200万を達成、訪問者数10万人増に

そうこうするうち、地域愛が強くなおかつスキルの高いフリーランスのライターが次々と参加、スタート当初の課題であった、書き手が見つからず困ることもなくなりました。

その結果、コロナ禍にもかかわらず、2021年のサイト訪問者数は前年より11万人以上もアップ。PVも200万を達成しました。

その成長を支えたのがフリーランス女性たちの活躍です。今や世界の64%の消費を支配すると言われている女性(出所 2021 Boston Consulting Group) の視点と、生活者でもある市民ライターの情報網を活かし「一次情報を発信」を信条に独自取材を行っていきました。その甲斐あってか、最近では地域メディアとして認知も高まり、テレビ局など他メディアからの問い合わせをいただくことも多くなりました。

そして2021年4月、協会は観光庁より正式に「DMO =Destination Management/Marketing Organization」の認証を受け、オウンドメディアである観光ノートの役割や期待もさらに大きくなっています。

編集チームのご紹介

多様な働き方を実現するための工夫

観光ノートの編集チームはフリーランスライター/クリエイターで構成されています。フリーランスの場合、目指す収入を得るため積極的に関わる人、家庭や子育てと両立しながらできる範囲でやりたい人、副業として本業の傍ら時々仕事を受けたい人などに分かれるため、コンスタントに仕事をお願いする「レギュラーライター」とミーティング参加の義務がなく依頼ベースの「準レギュラーライター」に分け、多様な働き方に対応できるようにしています。

現在、レギュラーライターが5名、準レギュラーが4名、そこに取材先との調整やコーディネート業務、市とのパイプ役として協会職員とフリーランスの常勤者が加わります。常勤者は他業務に影響が出がちなライター活動が難しいため、勤務時間内でコンテンツが作れるYouTubeのチームを結成、豊富な観光知識や事業者とのネットワークを活かした解説動画を定期配信しています。

オンラインとオフラインを使い分け

編集チームの仕事は基本リモート。月1回編集会議を行いますが、ミーティングルームでのオフライン参加とズームでのオンライン参加をその都度選べるようになっています。日々の連絡事項や取材の詳細、データのやりとりなどはデジタル上のチャットルームやメッセンジャーグループで行っています。

この日写真撮影のために集まったレギュラー陣。実は全員顔を合わせるのはこれが初めて。レギュラーライターは全員が子育てママで、執筆の時間をどう捻出するかの話に花が咲いていた。

「知人から、こんないい情報知らなかった、教えてくれてありがとう、と言われたのがとてもうれしかった」(齋藤幸子さん)
「3人の子どもがいるので、取材日に熱を出しませんように、と前日は本当に緊張します。でも仕事は本当に楽しい」(木俵麻樹子さん)
「介護職出身で、これまで動画編集なんかやったことがなかったのに、普通に仕事にできているのが不思議。いまだに私でいいんですか、という気持ちです」(勝村亜沙美さん)

ライターの皆さんの感想の一部です。みなプロ意識が高く、回を追うごとにスキルが磨かれていくのがはっきりとわかります。家庭との両立は大変とは思いますが、何より楽しそうに仕事をしてくれているのがうれしいです。

生活者視点、移住者視点、Uターン組視点などそれぞれの立場から生まれる記事のアイデア。意見や情報が飛び交い、編集会議は回を追うごとに活性化している。

「福島駅西口観光案内所」と密に連携

編集会議はもちろん、チャットルームにも福島駅西口にある観光案内所の職員が参加しています。その目的は、観光客と直接接する場である観光案内所とデジタル上での情報発信を連携させるためです。現在、案内所のデジタルサイネージにYouTubeチームの動画を流したり、観光ノートの特集をサインボードで掲示するなど、デジタルコンテンツをリアルで活用すると同時に、案内所でいただいたお客様の声や疑問、要望を観光ノートコンテンツに反映するなど、オンラインとオフラインの融合によって顧客体験を深め、福島市のファンをさらに増やしていきたいと考えています。

自らも楽しみつつ地域貢献できる仕事

2022年、いったいどんな年になるのでしょうか。再び人の動きが制限されることも大いに考えられますが、何か起きようと、観光ノートで仕事をする限り自分の住む場所の魅力を発信し続けます。働き方はそれぞれですが、自分たちも楽しみつつ地域に貢献できる、そして誇りに思える仕事をしていきたいと思っています。

本年も応援どうぞよろしくお願いします。そして皆さん、ぜひ福島に来て下さい!

(写真左下より時計回りで)金澤千裕、齋藤幸子、木俵麻樹子、勝村亜沙美、鈴木亜紀子、ガラール真紀、熊坂仁美(敬称略)

※ライターのプロフィールページができました。誰がどんな記事を書いているの?ぜひチェックしてみてください。
https://www.f-kankou.jp/writer

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