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未来のバスで訪ねる、絹と蔵の町「川俣」レトロ街歩き

最新の水素燃料バスに乗って行こう!

2023年4月25日から、福島市と川俣町を結ぶJRバス東北・福島川俣線(福島駅東口〜川俣高校前)で、水素で走る燃料電池バスの運行が始まりました。
【お知らせ】燃料電池バスの運行を開始します!(JRバス東北)

未来のバス「燃料電池バス」と、レトロな川俣の街並みの対比がとっても魅力的ですよね!
さっそくこの燃料電池バスに乗って、絹と蔵の町川俣の街歩きに行ってきました。

静かで乗り心地抜群! 水素燃料バス

通常の路線バスよりひと回りくらい大きな水素燃料バス(SORA:トヨタ自動車製)。脱炭素社会の実現を目指す中で、2023年3月末に福島市内初となる定置式の水素ステーションが福島市北矢野目に設置されたことをきっかけに導入されました。燃料電池は、発電の際に地球温暖化の原因となる二酸化炭素が排出されないため、クリーンなエネルギーとして注目されています。

1日2往復程(福島駅東口1番乗り場)※2023年6月現在

乗車してみると、広々としていて誰もが利用しやすい設計になっています。

車内の様子

車内のようす

コンセント

走行中はとても静かで、乗り心地抜群です! 通常のエンジン車に比べかなり騒音や振動が少なく、燃料電池やモーターの作動音も気になりません。燃料電池バスは、水素と酸素から電気を作るため排気ガスが発生せず、排出するのは水だけと環境に優しいバスです。
また、災害時には大きな電力確保装置としても活躍が期待されています。

約45分で川俣町のメインストリートにある「瓦町」バス停に到着しました。

瓦町バス停前

川俣町は、平安時代から始まった養蚕業・絹織物業により「絹の里」として知られ、明治末期から昭和初期にかけて大きく栄えました。今もその名残が感じられ、福島市出身の作曲家・古関裕而が青春時代を過ごした場所としても有名です。
町の中心であった瓦町商店街の裏を流れる広瀬川沿いには、かつて絹織物で栄えた面影を残す古い蔵が残っています。

今回は、川俣町の「瓦町商店街」の見どころを散策しながら、食べ歩きも楽しめる約2時間のコースを紹介します。 
それでは、江戸末期安政年間に建てられた商家「高橋家住宅」から、川俣の街歩きスタート!

高橋家住宅

木製の格子窓の美しさがひときわ目を引き歴史を感じる「高橋家住宅」は、江戸末期、安政年間に建てられたもので、絹商人など手広く商売をしていた高橋商店の家屋。今では珍しい江戸の商家造り(店蔵)が残っています。

高橋家住宅

表通りの門を抜けて、約20畳のお座敷に入ると、壁一面に作られた大きな神棚が目に飛び込んできました。

お座敷

階段で2階に上がることもできるので、当時の貴重な建物の造りをすみずみまで見渡せます。

2階からの眺め

こちらは、家紋入りの「ちょうちん箱」。

高橋家のちょうちん箱

夜間の来客の送迎に欠かせない道具として常備していたそうで、江戸の豪商の暮らしぶりも垣間見え、まるでタイムスリップしたようです。

高橋家住宅の保存会では、この家で生まれ育った日本画家の高橋歌子の遺志を引き継ぎ、次世代へこの家を継承していきたいと、土日を中心にお座敷音楽コンサートや各種イベントを開いています。

住所:福島県伊達郡川俣町瓦町28(Googleマップ
電話:高橋家住宅保存会 090-8045-4481
Instagram高橋家住宅保存会
※毎週土日に一般公開しております。お声をおかけください。

仙臺屋呉服店

川俣の老舗、仙臺屋呉服店(せんだいやごふくてん)。先祖は藤原秀郷の流れをくみ、伊達政宗の家臣・片倉小十郎配下の武士だった人です。片倉小十郎が仙台から白石城に移ったのに従い、白石に移り住み、天保年間に白石から川俣へ来ました。

仙臺屋は作曲家古関裕而の親戚にあたり、彼が弾いた貴重な足踏みオルガンが今も残っています

古関裕而が弾いたオルガン

そんな貴重な足踏みオルガンを弾かせていただきました! 仙臺屋のご主人と連弾。
音楽をこよなく愛した古関先生の空気をまといながら奏でる音はとても貴重で、思い出の1ページに刻まれました。

足でペダルを踏んで空気を送って音を奏でる

さらに当時の梁や柱、欄間、調度品などが見事な奥座敷の見学も可能で、一見の価値あり。

奥座敷

調度品の数々

呉服屋の商い道具がそのまま残っており、江戸時代の雰囲気を今に伝えています。

住所:福島県伊達郡川俣町瓦町14(Googleマップ
電話:024-565-2003
※見学等は、事前予約制です(不定休、7の付く日は休み)

堀川商店

川俣の合羽橋の異名を持つ、お茶と什器の店「堀川商店」。

堀川商店

ところ狭しと食器や調理器具の数々が並び、目移りしてしまうほど。まるでお宝探しのようです。

昭和レトロな食器に「懐かしい!」「かわいい!」が止まらない。

今どきの生活雑貨にはない魅力に惹かれた若い女性たちに大人気だそうです。川俣街歩きの思い出に、昭和レトロな品をお持ち帰りするのもおすすめです。

住所:福島県伊達郡川俣町瓦町9(Googleマップ
電話:024-565-2525
営業時間:10:00~16:00
定休日:日曜(不定休あり)

岩城屋

岩城屋は、戊辰戦争で幕府側について破れたために、福島県磐城の片寄村から川俣町へ移り住んだのが始まりです。農業をしながら旅館業をはじめ、その傍らで電気工事や小問物屋を営んできました。

岩城屋

1908年(明治41)年、大正天皇が皇太子時代に川俣を行幸するのに合わせて、お休み処として作られた座敷が残っています。奥の玄関は、大正天皇のためだけに造られたそうです。

お座敷

渡り廊下の長さ9メートルもの丸太梁は圧巻!

渡り廊下の梁にご注目!

長さ9メートルもの丸太の梁

また、先々代が集めた明治時代の絵葉書は、時代を物語る貴重なコレクションで、当時の歴史や風景が目に浮かびます。

明治時代の絵葉書コレクション

住所: 福島県伊達郡川俣町字鉄炮町29
電話:024-565-2433
※見学希望の場合はお声をかけてください。

菓心 竹屋菓子店

竹屋菓子店は創業明治20年。川俣町は、かつて絹産業の女工さんたちが多く働いていたため、和菓子店が大変繁盛したそうです。今でも老舗菓子店が営業しています。

竹屋菓子店

こだわりの製法で作る手作り飴と、昭和レトロなたぬきちゃんケーキが有名です。

昔ながらのバタークリームを使ったたぬきちゃんは、ひとつひとつ手づくりで、ちょっと崩れた顔がなんとも愛おしい。全国から、たぬきちゃんケーキのファンが買いにくるほどの大人気商品です。

ロングセラーの大人気商品「たぬきちゃんケーキ」

お店の看板商品の手作り飴は歯につきにくいのも特徴です。昔懐かしい「しょうゆ飴」や「鉄砲玉」から「べっぴん飴」というネーミングセンスが豊かなものまで、現在約65種類もあります! 選ぶ楽しさがあふれる菓子店です。

「しょうゆ飴」と「鉄砲玉」

ネーミングセンスが豊かなものも多数

住所:福島県伊達郡川俣町鉄炮町58(Googleマップ
電話:024-565-3655
営業:9:00~18:00
定休日:火曜・最終日曜日
HP:http://kashin-takeya.jp/

さて、メインストリートの西側を流れる広瀬川沿いに移動します。

まち歩きの途中に、甘いものでひと息ついてはいかがでしょうか。

かいてんや

明治時代に庶民のおやつとして大流行した「回転焼き(大判焼き)」屋さん。

かいてんや

定番の小倉あんやカスタード。

回転焼

地元民のおすすめは「ハムからしマヨ」味! ほんのり甘い回転焼きの生地に、からしの辛さがアクセント。マヨネーズとハムの旨味も一体化して、美味しさのあまり3口で食べ終わるほどの絶品。

ちなみに「回転焼き」という名前は、円盤型の鋳物に材料を入れ、回転させて焼いていたことに由来しているそうです。当時の貴重な型も残っていました。

回転焼盤

住所:福島県伊達郡川俣町鉄炮町53-3(Googleマップ
電話: 024-565-2507
営業:10:00~17:00
定休日:不定休

紺野機業場

さて、小腹も満たされたところで、最後は町の伝統産業である「川俣シルク」の老舗、川俣町で最も歴史のある織物工場へ。

工場が近づいてくると「ガシャン、ガシャン、ガシャン……」織機独特のなんともノスタルジックな音が聞こえてきます。

紺野機業場

川俣シルクとは、一切撚りを入れない絹糸を、薄く広幅に織り上げる絹織物のことをいいます。「軽目羽二重」と呼ばれ、柔らかさ、ハリ、透明感が特長です。

細い糸を湿らせて織る伝統的川俣シルクの製造方法は、難しさゆえに日本でも紺野機業場のみが継承しています。

紺野機業場

貴重な川俣シルク製造のようすを見学することができます。

工場内見学

ヨコ糸を濡らしてから織る「濡れよこ」の技法を用い、髪の毛よりも細い糸を使用しています。目を凝らさないと見えないほどの極細の糸!

この技法でていねいに織られた生地は、タテヨコが美しく均等になります。世界でも類を見ない、大変難しい技術を目の当たりにし、世界に誇るふくしまプライドを肌で感じた感動体験でした!

紺野機業場では、川俣シルクの歴史や絹織物の世界を、資料を交えながら学べます。

住所:福島県伊達郡川俣町字日和田2番地(Googleマップ
電話:024-566-3024(平日9:00~17:00)
※見学は予約制
HP:https://konnosilk.com/

絹と蔵の町川俣でレトロまち歩き、たった2時間で川俣町の知られざる深い歴史と文化を肌で感じることができ、町の人の人情にもふれた温かな旅でした。
あなたも、福島市から最先端の燃料電池バスに乗ってお出かけしてみてはいかがでしょうか。

【お知らせ】燃料電池バスの運行時刻が決まりました!(JRバス東北)

鈴木亜紀子

レポーター / 動画クリエイター / レギュラーライター / SNS担当

鈴木亜紀子

福島市出身。東洋大学社会学部卒。アナウンサーとして放送局で培った企画、取材執筆、動画撮影リポート、編集などを手掛けるマルチクリエイター。ライターとしては、フジサンケイビジネスアイのコラムやwebグルメライターなどを経験。テレビ取材されるほど郷土愛が強く、リポート時は「I♡ふくしま」Tシャツを着用。「福島の関係人口の構築に寄与したい!」をモットーとし、個人で福島の魅力を発信するほか、福島県の「福島に住んで。アドバイザー」も務めている。

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